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ソレア心理カウンセリングセンター

2020.07.27(更新日:2020/10/27)  |愛着とトラウマ(虐待)

【愛着を癒す】じぶんだけのいろ~カメレオンが見つけた安全基地



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・自分には愛着の問題があると分かってはいるが、改善しない
・安全基地が必要と分かっているが、なかなか作れない。どうすればいい?





愛着障害の人が回復していく過程は、安全感を作っていく過程であると言ってもいいでしょう。安全基地を作る、それが最優先です。しかし、それがとても難しい。それを推し進めるものは、【双子】という概念です。今回は、これを理解するための本を3冊紹介します。





  • じぶんだけのいろ いろいろ さがした カメレオンの はなし (レオ・レオニ)(*1)
  • 自己の治癒(ハインツ・コフート)(*2)
  • コフート心理学入門(和田秀樹)(*3)




この記事は、のべ2万人余りの悩みを聴き続けている、マインドフルな臨床心理士が学んだことを中心に、最新の知見を解説したものです。





前半は、カメレオンの話。この本だけを味わってもらえれば十分です。
後半は、カメレオンの話を心理的に説明した2冊を紹介します。





この記事を読めば愛着の回復のために必要な核心部分が分かります。そして、この理解は、相談者の方だけでなく治療者にも必要なものでしょう。





■カメレオンは安全基地の作り方を教えている





Two chameleons
You and I will always be alike. ぼくらは いつも 同じさ




次のようなツイートをしています。










レオレオニの絵本【じぶんだけのいろ】人生の一冊としておススメです。

カメレオンは周囲の色で変化するので自分の色がありません。自分の色を探しに旅に出た若いカメレオンが見つけた真実の幸せとは?この絵本、コフートの双子自己対象の話です。涙腺がゆるみます。愛着障害の人はぜひ!






なぜレオレオニのカメレオンの本なのか?それは、この本が、愛着障害の人の生き方である、【人に合わせる生き方】の全面的な超肯定だからです。じぶんのいろを持たなくていいよ、というメッセージそのものだからです。





ストーリーはとても短いです。自分の色を探しに出た若いカメレオンは賢いカメレオンと出会います。そして賢いカメレオンは言います。

「こうやって一緒になっても、ぼくらは行く先々で、まだ色を変えるけど…ぼくらは、いつも同じさ」(you and I will always be alike.)ここが涙腺ポイントですね。(笑)





つまり「一緒に」色を変えること、ここが一番大切だよ、と教えるのです。「一緒にやること」ここが安全基地だと教えているのです。





一緒に色を変えてもらったことのない愛着障害の人は、そう言われても怖いでしょう。それでいいですよ。そのうち、おっかなびっくりでも一緒に変化することを実感していきます。そうやって、一緒に居られるようになります。





でも自分があったほうがいいじゃん、と思う人もいるでしょう。それは愛着がたっぷりある中を育ってきた人ですね。そういう人はちゃんと自分の色を探しましょう。





愛着のない中を生きてきた人は、このようなカメレオンのような生き方が合っているのです。それを解説したのが次のツイートです。










愛着障害の人は、カメレオンのように【自分の色】がありません。そのように人に合わせて生きてきたので、自分の色を持てません。ただ合わせるだけ、カメレオンのようです。これはとても生きづらいですが、いつか双子自己対象に出会えば、人生は動き出します。カメレオンとして生きていけるでしょう。

カウンセラーが双子の役割をする場合があります。双子の補助にアニマルセラピーを。つまり動物を飼って育てるのも一つの方法です。






さて、双子自己対象とは何でしょう?





■コフートの双子で、安全基地を作る





Twin baby feet and parents' palms
母の手、父の手、そして双子




精神分析家であるハインツ・コフート の双子自己対象について簡単に説明しておきます。コフートは自己心理学という精神分析の一派を率いていました。精神分析といいながら決定的に違うのは、コフート心理学は【共感の心理学】なのです。





傾聴、受容、共感のロジャーズ(来談者中心主義)に近いのです。ロジャーズと違うのは、もっと積極的に共感するのです。ですから愛着障害治療に最適です。





コフート心理学には、3つの自己対象が登場します。





  • 鏡自己対象:この人はどんなことがあっても私の味方でいてくれるという対象、つまり母性です。
  • 理想化自己対象:この人がいれば大丈夫という対象、つまり父性です。
  • 双子自己対象:この人は自分と似ているという対象、つまり親友です。




コフートの本は難解かもしれないので、それを分かりやすく書いた、和田秀樹先生の本で理解するのもいいでしょう。





いつか双子と出会えれば、それだけであなたは幸せの意味が分かるでしょう。





Twin Amanita muscaria
そして二人は幸せに暮らしたとさ。おしまい。(カメレオンの話より)




Reference





(*1) レオ・レオニ:じぶんだけのいろ, 好学社, 1978
(*2) ハインツ・コフート:自己の治癒, みすず書房, 1995
(*3) 和田秀樹:コフート心理学入門, 青春出版社, 2015





それでも愛着の問題が解決しない場合は、ソレア心理カウンセリングセンターへ







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