【不安を解消するには】①不安とは違う別の感情に気づき②一生懸命を楽しむこと

Standing on colored road-うつ・不安
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・いつも胸のあたりがモヤモヤとして気持ちが晴れない。
・不安な気持ちがあって、おかしなほど異様に緊張する。

そんな不安を持って生きているあなたに、何かのヒントになればと思い、記事にしました。この記事のポイントは、

  • モヤモヤした感じははっきりとした感情を拒否しているからかも。自分の本当の気持ちに気づいて、モヤモヤをどう扱えばいいのか、その方法を解説しています。(前半)
  • なぜ感情がはっきりしないのか、その原因を解説します。(後半)

■不安には、他の感情が隠されている場合がある

Standing on colored road
あなたの きもちは 多彩です

不安は、さまざまな感情のスタートとなる感情です。そのため、不安の背後に隠された感情が潜んでいる場合もあります。この隠された感情を「未分化の感情」といいます。次のようなツイートをしています。

【STAI】は状態不安ー特性不安をみるテストです。状態不安とは、テストや犬が吠えるなどの状況に対しての不安、特性不安とはその人の性格に由来する不安です。しかし現場では不安は【感情の未分化】とみます。不安というのは、あらゆる感情が混じっている原初的な感情なのです。

感情を感じるには順番があるという話は、繰り返ししています。参考記事の最初のほうに【7つの感情】の話があります。この7つの感情は、この順番で感情を感じていくということも表わしています。ということは、スタートの感情は不安ですが、この不安には、続く6つの感情があるのです。つまり、不安という感情の中に、まだ明らかにはなっていない感情が混じっているということです。

▼参考記事
感情をマネジメントするための最初の一歩【感情より大切なアレ!】

例えば、資格試験を受ける人がいたとします。試験の前日になって極度の緊張感とともに不安を感じています。通常の不安レベルではありません。

こんな人は不安というよりも、感情が未分化になっていることがあります。「子どもの頃、テストは100点でなければ許してもらえなかった」という例はよく聞きますね。

資格試験だから、合格点をとればいいだけなのに、もっといい得点をとらないと叱られてしまうという思考が起動して、極度の緊張感へ流されていっているのです。

この不安は何の感情が未分化なのでしょう。分かりやすいものは【怒り】でしょう。その怒りを出すと親子関係に亀裂が入るため、子どもの頃、怒りを我慢してきたのです。そういうことに気づいていくと、いつか【まっすぐな怒り】、【素朴な怒り】がズドン!と表出して、怒りが納まるでしょう。そして、もっと他の感情が隠されていると、その次の感情にバトンタッチされます。

たしかに感情が未分化というのではなく、不安だけを感じているときもあるでしょう。そのときは【それほど緊張していない場合】です。その場合は「不安」だけの可能性があります。つまり【緊張】という視点で不安を眺めると、その不安が不安だけなのか、未分化していない感情があるのかを観ることができるでしょう。

しかし、いつ別の感情が噴き出すかは予測がつきません。カウンセラーはその下の感情を探そうと余計なことを考えるのではなく、ただその不安についていくだけです。それによって、もし他の未分化な感情があれば、それは出てくるでしょう。そして感情が進み出します。感情の進行にまかせます。

■マイナスな感情でも、それが分かれば気分が晴れる

NGC 7635: The Bubble Nebula : NASA, ESA, Hubble Heritage Team (STScI / AURA) 2016 April 22
何者かが分かれば、ちょっとは落ち着く。

未分化の感情のままだと気分が悪いですね。その解決策のひとつとして、その感情を確定させることはかなり有効な手段となります。次のようなツイートをしています。

不安というのは、感情が分化していない状態なのです。その感情が怒りなのか、恐怖なのか、嫉妬なのか、さびしさなのか分からないとき、人はモヤモヤした不安を感じます。それをフェルトセンスで感じるときもあるし、子どもは腹痛や頭痛として表現することがあります。それらは未分化な感情なのです。解決策は不安の【分化】をめざす。(ツイート改編)

フェルトセンスというのは、身体の感じ、つまり身体の中で感じている感覚です。例えば、

  • 胸が詰まっている
  • 胸がもやっとしている、晴れた感じがしない
  • 身体の中が感動できなくなっている感じがする
  • 首筋が重い

などの、気持ちがふさぐフェルトセンスから、

  • 体じゅうに高気圧がみなぎっている感じ
  • 身体が深く沈んでいくような安らぎを感じる
  • 懐かしく甘い味がするような感じ

といったような、気持ちが晴れるまでの幅広い感覚を表わします。

このフェルトセンスを感じることが、まず第一歩といえるかもしれません。自分の感情がしっかりと見えている人なら、感じる必要もないでしょう。必要はないけれど、人は感情が生まれる前の微妙な感覚も感じたりするので、フェルトセンスの感知能力を高めておくことも、人生を豊かにすごすポイントになります。

子どもなどは、自分の不安を言葉でまだ表現できなかったり、そもそも自分が感じている不安を理解できなかったりします。そんなとき、身体症状として頭痛や腹痛という形で不安を表現します。これも身体の感じを使っているので、フェルトセンスといえるでしょう。

これらのモヤッとした感じは、ずっと身体内に持ち続けていると気分がさえないので、次の方法で確定させることを行ってもいいでしょう。この確定させる作業が、未分化の感情を【分化】させているのです。

  • この身体感覚は何かな?
  • ○○かな?
  • 違うか、△△かな?
  • 違うみたいだな、□□なのかな?
  • あ、ちょっと安心した。(⇒フェルトシフトする。)そうか□□だったのか。

この○○、△△、□□には、感じている身体感覚にぴったりの言葉を探している作業です。例えば、父親として、自分の娘に何か注意をしないといけないことがあったとします。

  • あの話をするのがおっくうなのか?
  • うまく話せる自信がないのか?
  • 父親ならこうすべきだと思っているのか?

など、モヤッとしたら、それを細かく観ていくのです。どういう不安なのか、と。これを【フェルトセンスにハンドルをつける】といいます。このハンドルがぴったりだと、モヤッとしたフェルトセンスが消える体験をするでしょう。このフェルトセンスが消えることをフェルトシフトといいます。

これを心理療法に仕上げたのがフォーカシング(*1)です。フォーカシングはロジャーズ派のジェンドリンが始めました。フェルトセンスという特殊な感覚に着目したのは彼の素晴らしい発見で、この身体感覚がフェルトセンスとしっかりと名前がつけられて以降、ボディアプローチの心理療法が隆盛を極めることになりました。

■感情が未分化の理由

Catching bubbles
ひとつ ひとつが わかる こと。

感情がしっかりと分かると楽になる、不安が解消されるという話をしましたが、ではどうして、感情が未分化になっているのかを解説します。下記のようなツイートをしています。

どうして感情が分化していないのか。それは家族関係に由来することがほとんどです。成育歴を聴いていくと、親も同様に感情が未分化だったりします。これでは子どもは不安です。自分の感情を正しく拾ってくれる人がいないわけですから。AC治療のポイントがこの感情の未分化です。依存にも関係あり。

機能不全の家族において生きのびるために、できるだけ子どもは争いごとを作らないようにします。そのために我慢します。つまり自分の感情をちゃんと感じるということをしなくなります。自分の感情など必要ない、むしろ邪魔くさい。そう思うことを繰り返すことで感情が分化しなくなっていきます。ひどいときは【解離】という心理的な操作を使って、感情から離れます。

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親が子どもの気持ちを正しく拾ってあげることができると、子どもは自分の気持ちに自信をもつことができます。つまり「自分に自信をもてる」のです。自分の感情に自信があるから、その感情を【まっすぐに感じる】ことができます。そして自己肯定感がアップします。この状態はACではありませんね。ACの人はもともと自己肯定感が低い人ですから。

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これはカウンセラーと相談者の関係の話ですが、親子関係もこれと同じです。親が子どもの気持ちを拾っているのです。

◇依存症との関係

未分化な感情と依存症との関連ですが、親子関係が不調な環境下で育つと、いわゆる機能不全家族ですね(無機能家族ではありません)、母性や父性を十分に受け取っていないため、人間関係に依存しがちになります。

人間関係の依存とは【共依存】です。特定の人物に依存することです。異性(同性)関係だったり、DVだったり、ストーカーの問題が浮上する依存です。夫婦間の関係はどうでしょう。健全な夫婦関係は【相互依存】と言われています。これは、少しだけもたれ合っている関係です。べったりとはなっていない。だから一方が離れても、他方は崩れない。共依存はお互いべったりもたれ合っているため、どちらか一方が少しでも離れると、両方が共倒れになります。

■一生懸命を楽しむ

ここからの話は、不安に潜む感情の話とは、ちょっと違っています。健康心理学という分野の話になります。フローやゾーンを扱う心理学です。では、健康心理学からみて、不安になったときどうすればいいのか?即戦力の方法としては、次の2つです。

  • 運動をする(気をそらす)
  • やっていることを【一生懸命にやる】。そのとき、その一生懸命を【楽しむ】

運動をするというのは、分かりやすいですね。その場しのぎの方法ですが、即戦力としては効果が高いです。気晴らしの散歩は、良いのです。運動しつつ、その一生懸命にやっている自分を楽しむということ。

これは運動だけでなくて、なんでもいいのです。掃除でも、勉強でも、ゲームでも。何かを一生懸命にやってみること。そしてそれを楽しんでやること。この後半部分、【楽しんでやること】が大切です。

楽しいという感情は、不安という感情とは同居できません。その行動を楽しんでいると不安は当然、知らないうちにしぼんでいきます。ぜひお試しを!

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■まとめ

不安感情の中には、他の感情が混じっていて、それが未分化の状態になっていることがあります。

それらの感情がしっかり見えてくると、不安は収まり、別の感情にバトンタッチされます。

それがマイナスな感情であったとしても、どういう感情か分かれば気分は晴れるでしょう。なぜなら、なんだか分からないという状態を人間は一番嫌うからです。そのキーになるのが、フェルトセンスと細かな感情の流れ、つまりハンドルです。

そして感情の未分化は家族関係に由来することが多いのです。ポイントは、親が子どもの気持ちを拾ってあげることです。そうやっていれば、子どもの自己肯定感はアップし、感情もその彩りがくっきりとしてくるでしょう。

感情がはっきりしなくても、はっきりしないことに気がついただけでも、感情との取り組みが始まっています。

また、一生懸命を楽しむこともやってみましょう。

Tiny frozen bubble snowflakes
色々分かって、ひとまとまり。

Reference:

(*1)ユージン・T ・ジェンドリン : フォーカシング, 福村出版, 1982

感情がはっきりしなくてモヤモヤが取れない方は、ソレア心理カウンセリングセンターへ

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