1日をボディスキャンしながら仕事を自分のものにするコツ

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これは「リラックスして一日を送る方法」でもあり「日常瞑想」のことでもあります。

会社へ行っている人でも、家で毎日を送っている人でも、毎日をどのようにすごせばいいのかのヒントを書いたものです。

みなさんは、リラックスしたいな、と思ったら何をされますか。

たばこを吸ったりコーヒーを飲んだりする人、席から立ち上がって少し身体を動かす人、深い呼吸をしたりする人、さまざまだと思います。(ニコチンやカフェインでは、実はリラックスはできないのですけど。)

マインドフルネスのスキルでも書きましたが「呼吸」に意識を向けること、これが一番のリラックスできる方法です。一日の少しの待ち時間に自分の呼吸に意識を向けてください。そうすることで、過去でも未来でも他人でもない、自分の今に意識を戻すことができます。つまり「今を生きる」ことができるようになるわけです。

具体的には、

○人と話をする瞬間に「目」を合わせるが、そのとき自分が目を合わせていると意識をする。

○仕事場へ行く途中、帰る途中、電車やバスの中、あるいは道を歩いているとき、自分の立ち方はどうなんだろう、どこに重心がどのようにかかっているのか、歩き方はどうなんだろう、座席の座り方はどうなんだろう、と自分の身体はどうなんだろうと、自分に意識を向ける。早く歩かなければいけないときは、早く歩いているとき、「早く歩いている、心臓の動きがドキドキしてきた、汗はどうだろう」と身体の状態をスキャンしながら早く歩く。つまり何をするにも、マインドフルネス瞑想中はすべての瞬間に注意を集中し、自分の呼吸と身体を客観的に観察する。

ここで大切なのは、「このようにすべき」という見本があるわけではありません。昔、デューク更家のウォーキングの本がブームになりましたが、足の裏のボールを使って歩くとか、そういうウォーキングをしろというのではありません。どんなに姿勢が悪くたってOKなのです。重要なのは、例えば自分は左に今重心が偏っているな、ということを自覚することです。それを中央に治すようなことを求めているわけではありません。勘違いする人がいますので何度でもいいますが、自分に意識を向けるというのは、自分の悪い姿勢や考え方を治すということではなく、今自分は何を考え、何を思って、どんな姿勢でいるのか、ということを自覚することです。

○電話と取る数秒前、パソコンの起動中、会議の前のちょっとした時間に、自分の肩や首や呼吸はどうなっているのだろうと意識を向ける。

○仕事中は決して早く歩かない。ゆっくり歩き、その歩き方と呼吸に意識を向ける。

このように一瞬一瞬の自分の身体の状態を意識的に観察する(ボディスキャンする)ことで、すべてを受け入れる感じというのがどのようなものであるのか、そしてそれが自分の人生の全体性にどのようにつながっていくのかがわかるようになり、自然治癒力が高まっていきます。そしてマインドフルネスのスキルが上達し、より自覚的な人生を送ることができるようになっていきます。

日常瞑想に大切なことは、自分の瞑想は良かったか悪かったかなどと評価しないことです。また、瞑想が好きになれたか、まだ嫌いかという次元ではなく、ただ淡々とこなしていくことが大切です。努力しようとせず、瞑想中に何かの考えに囚(とら)われてしまったら、それに視線を投げかけながら手放すことだけをしようとしてください。

参考図書:マインドフルネスストレス低減法 (Full catastrophe living-J.カバットジン)北大路書房

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