・気の流れを良くして元気になりたい
・気の流れを良くするには?鍼灸や風水に着目?
日本というか東洋では、ツボを押すとか、気の流れについての理解は進んでいます。西洋でもマインドフルネスなどで、禅的な思考が導入され、ICD-11でも東洋医療への言及が始まり、気の流れという概念もこれから一般化していくように思います。
この記事では、 瞑想歴50年余りの臨床心理士が、気の流れをどのように使って、元気になるのかということについて解説しています。 つまり、最新の気功ともいえる、ダイナミックソアリングというスキルです。 またこれは、ゾーンとか、フローということにつながります。
この動画では次の2つのことを解説します。
- 気の流れを利用してゾーンに入る
- 流れは変えなくていい。90°に移動する
■気の流れを利用してゾーンに入る
次のようなツイートをしています。
体内の流れとは、経絡を流れる【気】とも考えられます。気を整える、上気した気を鎮めるとは、身体的アプローチをするときの要ですが、気の流れを変える必要はありません。気に流されながら、アップダウンしながら気流を乗り切っていく感じです。それがダイナミックソアリング、フローです。
— しのぶ@ソレア心理 (@soleapsy) July 17, 2020
体の中に【流れFlow】を感じながら生きていますか?頭のてっぺんからつま先まで大きな奔流があなたの生命体の中を流れているのです。体の中にはいくつもの滞り(感情)があって、その苦しみ、悲しみ、怒りがその奔流に流されて、涙となって体の外へ出ていくのです。涙はあなたのフロー(ゾーン)の証です。
人には【感情】があります。だから共感もして、人間関係が成立します。この【感情の流れ】は休むことなく動いています。睡眠中でも夢を見ると感情が動きます。だから人は、感情とともに生きていると十分に理解できれば、その流れに逆らうことはなくなるので、こころの状態は良くなります。
これはゾーンに近づいているということです。ゾーンというのは、抵抗していない状態ですから。
東洋医学では、経路という気が流れる路を想定しています。心理学的には、気=感情と考えてもいいでしょう。
- 上気する、つまり気が頭に上ってのぼせている状態です。上へ押し寄せる流れ(激流)。あわてている状態。→あまり良い感じではありません。
- 気が丹田へ下降する。下へ鎮む流れ(川の河口域のようなゆったりした流れ)。→落ち着いている感じです。
ここで、上気しても下降しても、良しとしたらどうでしょう。これは流れですので、優劣をつけない。どっちも良い。
人間の身体の中には、こういう感情の奔流があり、上気したり落ち着いたりしているのです。こういうリズムがあります。潮の満ち引きのようです。このリズムを乗り切っていくのです。
この流れが強すぎて、流されたりしたくないと思う人もいるでしょう。それは本当にそうですね。落ち着いていられたら落ち着いていたい。
しかし、日常で生活するということは、ストレスにさらされるわけですので、いかに落ち着いていても少しの流れは発生してしまいますね。そういうときの応急処置として、この流れを乗り切っていくスキルを利用することもアリかと思います。
■流れは変えなくていい。90°に移動する
下記のような追加ツイートをしています。
体内の流れとは、経絡を流れる【気】とも考えられます。気を整える、上気した気を鎮めるとは、身体的アプローチをするときの要ですが、気の流れを変える必要はありません。気に流されながら、アップダウンしながら気流を乗り切っていく感じです。それがダイナミックソアリング、フロー(ゾーン)です。
いったん気が登り始めたら、それを鎮めることは難しいので、利用してしまおうという考え方です。人生を活きるための、ライフスキルと言ってもいいでしょう。
ダイナミックソアリングとはアホウドリの飛行術です。
- 向かい風で上昇して、追い風でスピードアップして下降する。90°方向に進む。
これをゾーンに応用すると、
- 気が上気していくと、90°方向に進む。同じように上に進むわけではないことに注意してください。
- 具体的に、「この事柄の90°は何か?」と考えてみることです。人はつい、真逆のこと、上気を鎮めようとします。180°の方向へ行こうとしてつらくなってしまいます。それではなく、90°で飛行するのです。
- いつもアホウドリの飛行のイメージを描いているといいでしょう。
なんとなく理解できたけど、90°に飛ぶってよく分からないという人も多いでしょう。どういうマインドでやるのか。方法ではなく、マインドが大事です。マインドとは哲学ということですね。
- 結果に囚われずに、その奔流に乗ってみること。→結果から離れることができ、自由な集中ができるようになる
- どこへ行くかではなく、それ(90°飛行)を楽しむこと
- ある方向だけ決めておけば、皆がそっちへ自由にダイナミックソアリングすればいい、つまりマネジメント不要になる。
- コツは、成功とか開運とか、そういう現世的な欲を考えないことです。それらはゾーンから一番遠いところにあるような気がします。
これらは、フロー&ゾーンのカテゴリーで、これから具体的にひとつずつお話していきます。
とはいうものの、やり方のヒントも紹介しておきましょう。
- 気が上へ流れているか、下へ降りているか、感じてみる→マインドフルネスです。
- その流れを感じながら、90°横へ、体を横断する感じで、ダイナミックソアリングする。
- 数分、ダイナミックソアリングを感じている。
あなたが、自分の生活の中で、自由に飛べるようになりますように。
▼Dynamic Soaring The flight of the albatross by colin Taylor ( www.dynamic-soaring-for-birds.co.uk )
15分の動画ですが、11:00過ぎの図が入る説明は、ダイナミックソアリングをイメージしやすいです 。