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ソレア心理カウンセリングセンター

2020.04.01 |こころカフェ(一般臨床心理学)

人生最大の危機―50歳を生きる人への3つのヒント



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人生最大の危機―50歳への3つのヒント【西川貴教、桜井和寿、森高千里】中年期 アイデンティティ再構築 さいたま





・自分の歩いてきた道を見失った

・人生とはいったい何だったのだろう





中年期は、そういった答えのない大きな疑問がわいてくる時期ともいえるでしょう。答えのない問いにどう対応していけばいいか。この記事では、3つのヒントを紹介します。

・相談する

・他人をケアしてみる

・これまでとは違う、新しい自分を求めて探索する





人生最大の危機





50歳―それは心理学的にみても、人生において最も重要な時期だと言えるでしょう(*1)。最新の調査結果を踏まえて、この時期をどう乗り切っていけばいいのでしょうか。





西川貴教、桜井和寿、森高千里





TM revolutionの西川、ミスチルの桜井、そして森高。この三人に共通したものは何でしょうか?みんな、2020年に50歳になるのです。





若々しく見えても50歳です。人生の酸いも甘いも噛みしめている時期です。心理学者レビンソンの定義ですと中年期(40~60歳)です。そのど真ん中にいる年齢です。





一番幸福じゃない年齢は?





アメリカのダートマス大学のデイビッド・ブランチフラワー教授が世界132ヵ国を対象に、幸福度の調査を行った結果が出てきました(*2)。





16歳~95歳くらいまでの広範囲が対象です。幸福度の指標は、収入、子ども、結婚、健康などです。結果は、先進国は47歳、開発途上国は48歳、日本は49歳。中年期が幸福度がもっとも低くなる、人生で一番つらい年齢という、U字曲線を描きました。





50歳を中心に見ると、40~60歳の20年間、中年期と呼ばれるこの時期に、人生の危機が来ることがわかりました。





90歳を越えると人生で一番幸福になれるそうです。まぁ、これはどうでもいいことですね。問題は、この中年期をどう乗り越えるかということです。





レビンソンの中年期の危機





2019年5月の私のYouTube【40代という生き方★人生の過渡期】では、40代という時期はアイデンティティを再編するための、重要な、そして危機的な時期であるとお話しをしました。人生の過渡期が40歳から10年くらい続くのではないかと話しました。





今回の調査はそれを裏付ける結果とも言えるでしょう。40代に入ってからの20年をどう乗り越えていくか。人間というのは、40歳になってからの自分を明らかにするために生きているようなものかもしれません。





そう考えると、人生最高の時期とも言えるでしょう。一番激動の時期。今まで見たこともないBig Waveがやってくるのです。そこをどう波乗りしていくか。そんな時期なのでしょう。この波は成人期に達している人なら必ずやってきます。避けられません。恐怖ですが、畏怖の感覚で、その波乗りを楽しめればと思います。





人生の危機への3つのヒント





相談する





人に相談する、これは基本です。中年という自分の未体験ゾーンに入るので、20代、30代では理解できなかったものがやってくるので途方にくれることもあります。その状況下、波に乗るためのリソースやサポートは身近にあるはずです。





そのためには若い頃に親友を作っておくことです。カウンセリングで相談する場合は、中年期の危機を乗り越えたカウンセラーに相談することです。





他人をケアしてみる





中年期という時期は、ケアをする時期であることを思い出してください。親として自分の子どもを、上司として部下を、ケアする時期です(*3)。このケアという資質を生きようと試みることです。自分の社会的な努めを果たそうとすること。その行動の先に、次の壮年期がやってきます。





これはうまくいかない可能性もありますが、とにかくやってみること。うまくいかないときはカウンセラーに相談するといいでしょう。





これまでとは違う、新しい自分を求めて探索する





中年期とは、青年期で完成させた社会的アイデンティティが一部壊れて、再構築する時期です。そういう不安定な時期ですが、それだからこそ、青年期に完成させたものを改変することのできるチャンスに恵まれているのです。





会社で働く人は定年が近づいてきますが、そこから収束するのではなく、これまでの人生を総括する何か、そういう自分を求めて、新しく行動を起こす時期ともいえます。





この探索は青年期の自分探しとはちょっと違います。何が違うかというとアイデンティティは、中年期にはすでにあるということです。青年期のような、熱いヒリヒリ感(伸びしろとも表現されますが)のようなものは、中年期には影をひそめます。





追い求めるような感じではなく、新しい自分、見つかっても見つからなくてもいいような、そんな余裕があります。その余裕の中で何かをするのです。だからそれを手にしても、手に入らなくてもいいのです。





Reference
*1)レビンソン, ライフサイクルの心理学(下), 講談社学術文庫, 1992
*2)Simon Kennedy, Middle Age Misery Peaks at Age of 47.2, Economist Says, 2020
*3)下仲順子(他):E.エリクソンの発達課題達成尺度の検討―成人期以降の発達課題を中心として, 心理臨床学研究, 2000





人生に行き詰まって思い悩んでいる40代、50代の方は、ソレア心理カウンセリングセンターへ。





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