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ソレア心理カウンセリングセンター

2020.09.23(更新日:2020/10/09)  |愛着とトラウマ(虐待)

【なぜ学校や会社になじめないのか?】なじみの共通言語がない人々



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臨床心理士の高間です。
この記事は、毎日を健康に生きるエッセンスをお伝えします。





・なじみにしていた店の店長が急に親しく話かけてきて、もう店に行けない。
・自分をほっといてくれていたほうがマイペースにやれるから良い。





そんなふうに生きているあなたに、何かのヒントになればと思い、記事にしました。この記事のポイントは、





  • 【なじまない】からダメだ、ということではないことが分かります。
  • 【なじまない】ということが、発達の問題から来ているのか、心理的な問題から来ているのかのヒントを知ることができます。




■なじまないという選択





Una hoja roja sobre las hojas verdes de azalea
ひっそりと身を潜めて生きる人




幼少期からなじみから遠い人がいます。どういう人かというと、愛着障害の人々です。次のツイートをご覧ください。










【なじまないという選択】被虐の人は、なじみが怖いです。だから10年通っている店でも、初対面のように扱ってくれる店にホッとして通い続けます。普通の人はなじんでホッとするワケなので、この感覚が分かりません。このへんはカウンセリングをしても治りません。しかし、それでいい、あなたの持ち味。






なぜなじみが怖いか?虐待を受けて育った人は、愛着が非常に希薄だからです。愛着とは世界に対する安全感です。自分の生まれてきた世界は安全なのだという確信です。安全感がないために、なじみの店などのような、安全が発生するような現場からは逃げたくなるのです。





世の中が怖い、人と交流することが怖い。人は人とつながって(なじんで)生きていく生物なので、その世界との共通言語(なじむということ)が発生する場所は、恐怖以外の何物でもありません。【なじむ】ということに恐怖を覚えます。





その結果、常連客の関係になることに非常に居心地の悪さを感じます。普通(定型発達)の人とは真逆ですね。普通の人は、常連客として扱われると、特別視してもらえたと思い機嫌がよくなります。被虐の人は怖くなる。初対面のように、扱ってもらってホッとするのです。





そうはいっても、店長として客に対してまったく無視するのはどうなのか?と思われるかもしれません。





  • 無視ではなく
  • 初対面のように
  • タメグチでなく
  • 馴れ馴れしくない感じで、接してください。ということです。




また、なぜカウンセリングしても、なじむようにならないのか?被虐の人には、なじまないことが生き方にまでなっていることが多いので、そこが普通の人のようにフレンドリーにはなりません。【生き方】になっているので、別にフレンドリーでなくてもいいのです。





カウンセリングでどの程度まで回復するかというと、ムーミンのスナフキンを思い出してください。彼は、昼間はムーミン谷で村人たちと交流しますが、夕方になると、山のふもとまで行って、ムーミン谷の辺境あたりでテントを張って、自炊をします。そしてハモニカなんかを吹きながら就寝します。





ムーミン谷で誰かの庭先にテントを張ったり、誰かの家に泊まらせてもらったりは【決して】しませんよね。





そのくらいまでは回復するといっていいでしょう。その感じというのは、なじんでいるのとはちょっと違う。しかしそれは、スナフキンというキャラクターの持ち味になっているので、それでいいのです。逆にそれ以外になることは、周りから期待されていないのです。





■なじまないことについて、自閉との違い





なじまないということについて、世間的に、被虐と自閉はよく同じものと捉えられます。実際は全く異なるものです。心理的な違いを理解しましょう。次のようなツイートをしています。






アスペや被虐の人は【ひとりでやるのが楽しい】。そんな人多いですね。なんと!遊園地も一人で行きます。しかし行動は同じように見えても心理は違います。前者は人が目に入らずにマイペースでやれるほうがいい。でもなじみは求める。後者は人が怖いのでひとりになれるほうを選びなじみを拒否します。






なじまないというのは自閉圏の人にも、そんな感じがあります。でも被虐の人がなじまないのとは、心理的な背景が違います。行動は同じでも。





両方とも1人で行動するのが好きですね。遊園地とか、海水浴とか。





自閉圏の人は、ここに心理的な背景はなく、マイペースでやれるので一人行動がいいという、単純なものです。なじみが怖いということはありません。だから、逆に、自閉圏の人はなじみを求めます。求めているのですが、自分のペースで物事を進めてしまうので、周りから孤立しがちです。周りがちょっと距離を取るのですね。でもそのことに気づいていません。どうして自分は孤立しているのかという疑問が消えません。





被虐の人は、なじみが怖いという心理的な背景があるので、できるだけ一人で行動します。ただ、遊園地などは行かないことが多いですね。なぜなら、遊園地は家族で行くものだという常識を知っているため、家族の絆を持てなかった自分など行く場所ではないと思っているからです。





1人行動といっても、自閉圏と被虐者では、これくらい大きな差があるのです。





■気候が分からないことについて、自閉との違い





Cueva Azul en Shibuya
感覚を閉じている人と、そうでない人と。




自閉と被虐の違いについて、気候への反応についても、同じように見える場合があります。下記のツイートを見てください。






【暑さ寒さがわからない】この感覚面のかたよりはアスペルガーASDの人にありがちですが、愛着障害ADの人にもあります。ADSは脳神経の問題ですが、ADは解離しているため感覚が分からないのです。出かけるとき外を歩く人の服装を見て決めるのはAD。ASDはそのへんの常識は気にしない。






自閉の人も被虐者も気候が分からないという、共通の感覚面の不調がありますが、なぜそうなのかという理由が異なります。前者は脳機能の問題、後者は解離です。先天的か後天的かの違いです。





自閉圏の人は、暑さ寒さがわからず、温度に合わせて服装や冷暖房を調節することが苦手です。これは脳機能の障害から来るものです。ですから、季節にそぐわない服装をして、周囲をびっくりさせたりしますが、本人は平気な顔をしています。





被虐の人も、解離しているため暑さ寒さがわからない人がいます。そんな人は、自分が気温のことを分からないことを知っているため、外を歩く人をチェックして、周りから浮かないように、着ていく服を決めます。





このように感覚面のかたよりが両者にはあるのですが、行動パターンが違います。





■まとめ





幼少期からなじめないのは愛着障害かもしれませんので、なじむようにさせるというより、愛着障害の治療が優先されます。その先に、なかなか【なじまない】ことが、あなたの持ち味になるでしょう。





回復イメージとしては【ムーミンのスナフキン】です。





後半では、自閉圏の人もなじまないけれど、彼らはなじみたくないという心理的背景はないということを解説しました。





また、気候がわからない件についても、自閉と被虐の背景が違うことを解説しました。





なかなかなじめなくても、それがあなたの持ち味になるまで生き切ってくれること。それが私の願いです。





Cielo azul y nubes
雲の切れ間から見える空がある。




なじめないことで苦悩している方は、ソレア心理カウンセリングセンターへ







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