適応障害は、定型発達の人々だけがなる障害ではありません。脳機能の障害がある人々もかかる疾患です。それだけ幅広いものといえるでしょう。PTSDの5つ目は、この適応障害について話しています。
■どんな症状がでるかというと、
情緒面では、抑うつ気分、不安、怒り、焦りや緊張など。
それによって、何かを計画したり、現在とりかかっている行動を続けることができなくなります。家事が極端にできなくなったりもします。
行動面では、行きすぎた飲酒や暴食、無断欠席、無謀な運転やけんかなど、攻撃的な行動がみられます。
子どもの場合は、赤ちゃん返り(指しゃぶりや赤ちゃん言葉)がみられます。
身体的な症状としては、どきどきしたり、汗をかいたり、めまいなどの症状がみられます。
■治療は、
(1)環境調整、つまり症状が出ている環境(ストレス)から遠ざかること、あるいは可能なら環境を調整してもらうこと。
(2)対処能力の向上。カウンセリングを通して自身のコーピングスキルを向上させます。これがメインの治療になります。
(3)薬物療法。こちらはオプションです。緊急の対処になります。メインは(2)です。