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ソレア心理カウンセリングセンター

2018.07.13 |虐待・DV・AC・解離・依存

震災時のPTSDを防ぐために、3つのこと。

災害時にどう対応するのかを簡単にまとめました。



長期間の虐待や暴力のみならず、事故を目撃したり、地震や台風、火事などの
天災や人災に遭遇しても心的外傷は起こります。地震によるショック、原発の放射能漏れによる極限の不安も、被災された人々にとってはPSTD(心的外傷後ストレス障害)になり得るものです。

それには、この数か月をどう過ごすかにかかっています。

■災害直後(茫然自失期)

災害直後は茫然自失(ぼうぜんじしつ)期といい数日間続きます。恐怖体験のため無感覚、感情の欠如などが現れます。ボーっとして自分を失う状態ですが、これは自然なことで異常ではないのです。

援助する人は、次の3つの災害時の対応で、被災された方々への対応をお願いします。この3つのことは例えば駅で急に倒れた人がいたときにも応用できます。痴漢にあった女性にもこの対応でOKです。この対応をしてもらうだけで当事者はPTSDにはならずにすむ可能性が大きくなります。

(1) 毛布
(2) 水
(3) (安心できる人と)一緒にそばに居る

被災された人、暴力を受けた人を毛布でくるんであげましょう。駅で倒れた人がいたら、上着をかけてあげます。保温するのです。

そしてそばに一緒にいる。救急隊がくるまで一緒にいる。揺らしたりはダメです。ギュッとハグするのもダメです。相手が子どもであってもハグは止めておきましょう。そっと手をにぎったりして一緒に居るのです。そこに一緒に居る。忘れた頃にたまに声をかける。そうやって存在している。そのような存在でいる。

一緒に居るというのは出来そうで出来ないことです。電車内で痴漢にあった女性がいたら、駅員室まで一緒に行ってあげて毛布などを借りて体にかけてあげます。心臓は高鳴っているはずですので水を一杯飲ませてあげます。そして警察が来るまで一緒に居てあげます。警察に事実を静かに話せるようになったら、そっと居なくなってもいいでしょう。

暴力や事故に巻き込まれた方がいたら、上の3つのことを実行してください。相手が何か話してくるかもしれません。そのときはただ黙って聞いていてください。何も話してこないことも多いでしょう。そのときはその沈黙に一緒に浸っていてください。それが、PTSDを食い止めるための一助となるでしょう。

そして、悪夢をみたり、うなされたり、寝付けなくなったりしている。何度もその光景がよみがえりパニックになっている。そんなときはトラウマ治療のできる専門家へ相談するようにそっと背中を押してあげてください。

以下の行動は、災害時に遭遇したときには特に必要なものです。覚えておいてください。

□テレビはあまりみないように。(子どもや感受性の強い人は極力視聴しないでください)

情報は必要ですが、あまり何度も繰り返す津波の映像や原発爆発の映像を見続けるとそれだけで外傷となります。頭の中に闘争ホルモンであるアドレナリンが放出し続けて覚醒状態がキープされてしまいます。頭が少しも休むことができなくなるのです。寝ていても覚醒状態ですので浅い眠りになります。ちょうどブレーキを踏みながらアクセルを思いきり踏んだエンジンのようになります。これではエンジンが壊れてしまいます。実際に被災されていなくても遠くの場所からテレビを見ていても外傷となる可能性があります。9.11事件のときビルにつっこむ飛行機の映像が幾度となく流され、日本に住んでいてもそれによって強い不安や恐怖を覚えた人もいらっしゃいます。

災害の映像を見続けていると頭がボーッとしてくることがあります。体がだるくなったり涙が出たり、よく分からない罪悪感が出てきたりします。何か非日常の世界へ入って行きそうな感じをもったりします。まるで催眠にかけられたようにテレビから動けなくなります。これは軽い解離トランス状態ですが、このようなときはテレビをすぐに消して外の景色を見て耳に入る音に集中してください。今、自分の体の外側でどのような景色があってどのような音が流れているのか。「今」に注意を向けるのです。マインドフルに自分の周りで実際に起こっていることを観察するのです。

ニュースは1日1回でいいのです。そのあとはお笑いをみて笑っていることが必要です。いまこそ、自分の笑いのツボにはまる映像を見ましょう。震災が起こったときは、本当にこれでもか、これでもかと震災情報が多すぎるくらい流れます。そのとき、笑うことを罪悪と思わないことです。自分自身のケアができないと他人のケアはできなくなります。被災地にいないあなたが暗くなると被災地の方へエネルギーを送れなくなってしまいます。あなたのエネルギーを悲しみに沈んでいる人々へ分け与えるためにもあなたは健康である必要があるのです。

□ラジオを聴こう

はっきり言ってテレビは全くみなくても問題ありません。パソコンや通信端末から情報を得るのも止めましょう。情報を知るためならラジオを聞きましょう。消費電力も少なくてすみますし、何はさておき心理的な効果がテレビに比べると格段にマイルドなのです。

つまりこれは何かと言うと「視覚を使うことは止めて、聴覚を使ってください」ということなのです。


ただ、携帯のメールはいいです。時間をかけながら入力していると落ち着いてきますし、「大丈夫」というメールを親しい人とやりとりしているだけでも安心感が出てきます。被災したときコミュニケーションを取ることは重要なことなのです。誰かとつながっているという感覚が事故の恐怖に対して柔らかな治癒を促進します。

しばらくの間はショック状態が続くのは当たり前のことであり正常な感覚なのです。ショックは時間がたてば消えていきます。ですから、こういう感覚を無理に感じないようしたりするのは得策ではありません。事故のあと被害者なのに援助者に回られる方がいます。はげまし役にまわるのです。こういう方も同様です。ショックを封印して明るくふるまう行動というのは、とてもキツイことを自分に対してやっているわけです。数か月たってまわりが落ち付いてきたときに、このような方は表現できないような深い悲しみに没入しやすいのです。時間がたっているだけにPTSDになりやすいのです。


□歌を唄おう

ピアノやギターに合わせてみんなで歌を唄います。阪神大震災のときも歌が活躍しました。避難所にいる人には子どもたちも一緒になって唄える歌を唄いましょう。東京などにいてテレビの映像でショックを受けている人も自宅で歌を唄いましょう。おなかの底から声を出す。ダンスもいいですよ。エアロビDVDをかけて一緒に踊る。唄って踊るのはPTSDを防ぐ特効薬です。

私は「風になりたい」(THE BOOM)をお勧めします。この歌は学校の音楽の教科書にも載っているので子どもも歌えます。停滞したこころを前へ押し出してくれる歌詞です。なによりサンバのリズムなので体が楽しく反応します。楽器がなくても、空き缶やらゴミ箱を手で打ち鳴らしてリズムを作ればみんなで踊れます。指笛ができる人はサンバホイッスルのつもりで吹いてみましょう。

(BOOMの島唄もいいですね。ゆったりしていて、みんなで唄うには最高!)

■蜜月(ハネムーン期)の終わり

災害が発生した直後はそのショックで茫然自失になりますが、その数日後には「ハネムーン期」に入ります。自分や家族や近隣の人を守るために危険をかえりみない行動をとろうとする時期です。これはみんな一つという共同体意識です。災害をくぐり抜けてきたことで被災者同士が強い連帯感で結ばれます。そしてがれきや残骸の片づけを手伝いあって、被害の回復へ向けて積極的に立ち向かい、協力的・愛他的・多幸的な行為が目立つ時期です。被災地全体が暖かいムードで包まれます。日本人はもともと秩序を守ることをしっかり教育されている国民性もありますが、このハネムーン期はどの人種にもあります。

このハネムーン期というのは人間に与えられた自然な感情であり、これがやってこないと疲弊するだけで復興に立ち上がることができなくなります。共同体という意識を感じるのは人が生きていく上で最も大切な感覚の一つなのです。(アドラー心理学では共同体感覚に最重点を置きます。)

被災者は少ない生活物資を譲り合い、若者は老人や障害者に水を運び、その共同体意識で結ばれた全員が子どもや病人を気づかう。公衆電話に行列を作る人々は、自分の番が回ってくると1件だけ電話をかけ、その後最後尾に並び直す。このような美談的な行動によってその共同体に統制が取れている時期をハネムーン期と言います。ちょっとクールなことを書きますが、そのように元気に気丈にふるまって弱者を優先させることで、自分の心理的な問題を否認して、精神を安定させているのです。から元気(躁的防衛)はエネルギーのあるうちは自分を奮い立たせますが、そのエネルギーは長くは続かない。数週間から数ヶ月でエネルギーは涸渇してしまう。身体が言うことをきかなくなる。このことをよく理解しておいてください。この時期は、メディアにより美談が報道されると自分もそうしないといけないような感覚に陥り、またそのような美談が続いてほしいという無意識的な期待が頭をもたげてきて、それによって余計にエネルギーを消耗する活動へまい進してしまいます。

被災地の避難所の子どもが明るい笑顔をふりまいたり、折り紙を率先して折ったり、広場を駆け回って元気な姿を周囲に見せたりします。その行動に大人は安心するのですが、子どもは精一杯に演技をしていることを思いやる必要があります。元気な行動をして自分の不安を鎮めて、同時に大人に元気を与える役割をしているのです。本当のところは不安でいっぱいなのですが、そういう演技をする。ハネムーン期の接し方も茫然自失期と同じです。ただ一緒に居る、これだけです。元気そうに見えても内心は不安がいっぱいなのです。ここで体験を語らせようとしてはいけません。トラウマとなります。ただ一緒に居て安心感を与え続ける。「大丈夫だよ」と、そっとハグしてあげる。その対応が一番良いのです。

またこの時期には、各地から支援物資が到着します。ここで注意が必要なのはアルコールです。お酒は美味しいですよね。でも避難所では禁酒を守っていただきたい。阪神大震災では禁酒にしなかったため酔っ払って事件が起きました。今回の災害でもそのようなことがちらほらと起きつつあります。ここで阪神の教訓を活かさなければなりません。大人数が一同に介しているため避難所は圧力釜の中のような状態です。共同体意識はありますが、ものすごいストレスフルな状態です。そんな中に酒が持ち込まれるとどうなるかはお察しがつくかと思います。火に油を注ぐようなものです。ここで必要なのは「仕切り」です。プライバシーの確保です。ホームレスの人々が段ボールで自分の領域を確保している、あれです。完全に仕切られてはいないが、ゆるい自分の空間がある。そのようなホームレスの知恵、壁が避難所には必要なのです。お酒ではありません。

しかしハネムーン期は早々と終わりを告げ、災害の発生後、数週間か数か月後には「幻滅期」がやってきます。今回の東日本大震災のような規模の大きな災害はハネムーン期が長いと予想されます(日本心理臨床学会の発表による)。しかし5~6月ころにはハネムーン期が終わり幻滅期がやってくるのです。


幻滅期は、災害直後の混乱がおさまり始めて復旧に入る頃です。被災者の忍耐が限界に達し、復旧の遅れや行政への不満が噴き出します。やり場のない怒りがわいてきて、けんかなどのトラブルも起きやすくなります。恐怖やストレスを紛らわすためにアルコールへ依存する人も増えてきます。そして被災者の連帯感も薄れてくる時期でもあります。

この幻滅期への対応をどうするか、ここをどう乗り越えられるか。ここがPTSDの発症を食い止めることと深くかかわっています。

幻滅期では、メディアの災害報道が少なくなり被災地以外の人の関心も薄れ、被災者は無力感・倦怠感にさいなまれるようになります。災害時にはいつくもの美談があります。その共同体意識は大切なものですが、そのような美談があるから被災者は元気になるのだということではないのです。それは被災者を応援するものの勝手な思い込みです。支援も幻滅期から急速に先細りしやすい。それによって被災者はますます孤独感を深めていきます。

臨床心理士会などが主催している電話相談も今回の東日本大震災では4月下旬までとなっています(2011年3月下旬現在)。これはハネムーン期にあたり本当に支援が必要な幻滅期への支援体制としてはいささかお粗末な活動と言われても仕方ないと思います。われわれ心理で食べているものとしてはもうちょっと災害の心理状態に敏感になれないものかと思ってしまいます。少し希望がもてるのは、この支援は5月以降も続く可能性があるとアナウンスしていることです。


さて、幻滅期に注意することは、うつ病患者への対応と全く同じです。つまり、

「はげまさない」

ということです。


はげまさないというのは被災者の方と一緒に落ち込むということです。これはとても難しいことですが、それによって真の共同体意識が芽生えます。

だいじょうぶだよ、
がんばろう、
よくやっているよ、
なんとかなる、
考えすぎてるよ、
思い過ごしだよ、
はやく忘れなさい、
明日はきっといいことがあるよ、
きみならできるよ、
ひとりじゃないよ、
みんなで乗り越えよう

これらの楽観的な受け答えはすべて「はげまし」の言葉たちです。うつ病の人への対応と全く同じということは、これらの楽観的な言葉かけは止めるということです。これらの言葉たちは共感のムードが感じられないのです。わたしたちはついつい場を明るくしようとします。暗い場に対して恐れるからです。暗くなったら明るくしようとする、これを補完的会話といいます。補完的な会話は、暗くなっている人たちには相当こたえるのです。何か自分が間違っているのではないかというモードに入ってしまいます。自分が生きていることが間違っている、自分が助かったことは何かの間違いだ、そのような考えに至ってしまいます。

ですから幻滅期には、このような補完的な会話は止めます。「つらい、苦しい」と訴えてきたら「なんとかなるよ」と答えるのではなく、「うん、つらいね」と一緒に落ち込んであげるのです。同じ方向を向くのです。「なんとかなるよ」という応答では、自分の苦しさを本当に理解してくれてはいないという気持ちがわいてくるのです。このようなときは、前向きの言葉は毒になるのです。元気を出す方向ではなく、辛抱して、しのぐ方向でやっていくのが、この幻滅期なのです。

まずは「はげまさない」ということです。そしてそのように同じ方向を向いて話を聞いているときに注意してほしいことがあります。このようなトラウマとなる出来事を話しているときは、ほぼ「解離」すると思っていてください。つまり話し手は、自分がどこかへ行ってしまって感覚がわからなくなりボーっとしてくるのです。こうなると非常にマズイ。日常生活へ帰ってくるまで時間がかかりますし、逆にトラウマを作ってしまいます。(そのような意図がないのに治療中に治療者が作ってしまったトラウマを治療トラウマと言って、治療にマイナスに働きます。)これを防ぐために話を聞いている側は、被災者の声の音声、顔色や汗、動作に注意します。特に解離しかかると音声が変わってきます。いままでしっとりとしていた声質がカサカサしてきたり、のどが詰まった会話になる。話すスピードが若干速くなったりします。また指先が冷えてきたり、心臓がドキドキしてきたり、足を感じられなくなったりします。そのような徴候をキャッチしたときは、話をストップさせて、指先は冷たくないか、足を感じることができるか、のどは大丈夫か、一緒に確認します。そして一緒に深呼吸をします。数分間、ゆっくりと一緒に呼吸します。そうしているうちにあちら側へ行った自分がこちら側に戻ってくることができる。この解離から戻す作業を幾度となく繰り返しながら話を聞いていきます。

手足を温めながら話を聞くというのも効果的です。足湯というのがあります。洗面器にお湯を入れて足を入れてもらう。そして話を聞く人はお湯の中の足をマッサージしながら話を聞くのです。お湯に足を入れたまま手をマッサージするという方法もあるようですが、足をマッサージしながら話を聞くというのはキリストからの伝統なので確実です。この足湯の良さは、特別に話しを聞くというスタンスをとらなくても自然と話が出てくるところです。高齢者や子どもの足をマッサージしてあげる。それだけでマッサージされるほうも、するほうも癒されます。その中で、ポツポツと話をしてもらうのです。地域柄、東北の高齢者は寡黙な方が多い。そんなときこの足湯マッサージによるコミュニケーションは効果のあるものです。

このように、しんぼう強く周りの人々が共感して一緒に歩いていると、次第に幻滅期から抜け出し回復基調に乗り出すのです。しかし、このときも注意が必要です。回復してきた人たちはスピードアップして元の自分に戻ろうとします。もうだいじょうぶだよ!と声を出します。このときは周りの人はブレーキを踏む役目にまわってください。一緒にそのスピードで走るのではなく、スピードを落とす役割です。これは回復基調に乗り出したときはエネルギーがすぐに涸渇する状態だからです。(これもうつ病の回復期と同じです。)半年くらいは周りの人がスピード調整をしているといいでしょう。


■隠された被害

災害においてメディアに登場してこない隠された被害というものが存在します。阪神淡路大震災のときに初めて報告されましたがメディアで取り上げられることはありませんでした。その被害とは、性犯罪が増加するということです。ライフラインの停止した街ではレイプやレイプ未遂事件が多発するのです。

街の中はがれきがいっぱいで街灯もまばら、そんな暗い夜道あるいは日中でも人気のない場所を女性が歩くのは危険なのです。「レイプされてそれを警察に訴えようと思っても、警察官は男性ですし自分の被害を語る勇気もわいてこない。それを話したところで信じてもらえそうにないし、警察官からこっちはそんなことにかまっていられないと言われてしまう。」
そのような語られない、闇にほうむられた被害があるのです。

そしてレイプ事件というのは、被災地であってもそうでなくても、衝動的に起きるわけでなく非常に計画的に仕組まれて実行されているということです。ボランティア風の若い男性数人が「お風呂に困っていないか。お風呂につれていくボランティアをしているのです。」と明るく誘って車へ連れ込む。アルバイト募集や職ありますというビラを見て指定の場所へ行くと会社とは思えない倒壊寸前のビルの一室で、一通りの面接が終わると体に触られそうになる。あとから警察官と一緒にそこへ行くと「立ち入り禁止」のビラが貼ってあった。そんな犯罪が阪神淡路大震災のときにたくさん発生していたのです。

災害のときなぜこのような性犯罪が増えるのでしょうか。災害というものはどうして性欲亢進のスイッチを入れるのでしょうか。

被災地というのは視界に入ってくるのは非日常の世界です。そこには毎日きちんと時間が流れて生活しているという生活感を伴った日常が非常に希薄です。非日常とはハレ(ハレとケの、ハレです*)の世界であり、良い意味でも悪い意味でも「祭り」モードがそこにはあります。何をやってもいいのだという高ぶりがあるのです。依存症の人は、この祭りモードに弱い。セックス依存の人々にこの津波のような高ぶりがやってくると性欲が亢進します。依存症というのは根底に他人を支配したいという気持ちが隠されているため、力によって女性を支配したいという欲望に火がつきます。そして当人も災害にあって非常に不安になっており恐怖におののいているため、この不安をなんとかしたい。その解消策として最も簡単なのが、自分の依存欲求に寄りかかることです。それは性的な恍惚感を満たすということであり、女性を人間ではなくモノと見なしてレイプへ走ることになります。彼らはレイプによって一時的に、自分には絶大なパワーがあるという幻想を体験することができ不安を吹き飛ばすことができます。レイプによってしか自己愛を満たすことができないのです。

同様の心理的な動機として災害後は暴力事件、DV事件も多発するのです。日本はアメリカと違って被災者の美談がめだちますが、性犯罪や暴力事件というのは必ず起こるのだ、それだから対策が必要なのだ、ということは肝に銘じておきましょう。

不幸にもそのような事件にまきこまれてしまった女性は電話相談などを利用してそのつらかった体験を語ってください。災害後にはそのような相談窓口が増えます。どうぞ自分でかかえこまずに安心に話ができる場所でお話なさってください。また性欲が亢進して犯罪を犯しそうな気持ちに悩んでいる方は、ぜひ早めにカウンセリングを受けるようにしてください。



*)ハレ:「ハレとケ」とは、柳田國男によって見出された、時間論をともなう日本人の伝統的な世界観のひとつ。民俗学や文化人類学において「ハレとケ」という場合、ハレ(晴れ)は儀礼や祭、年中行事などの「非日常」、ケ(褻)はふだんの生活である「日常」を表している。また、ケ(褻)の生活が順調に行かなくなることをケガレ(気枯れ)という。(wikipediaによる)
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