【私のインナーチャイルド】 催眠療法で出会ったこころの深層

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私のインナーチャイルドは積み木顔ののっぺらぼうです。どんな感じかというと、動画をご覧ください。絵で紹介しています。このインナーチャイルドに出会ったときの記録が残っていましたので、それを紹介します。20年ほど前のものです。私にとっては良き相棒という感じのインナーチャイルドです。

催眠に入って、最初に着いた場所が夜の草原でした。でも、よく見てみると山道を峠へ登っていることに気がつきました。星明りだけの山道ですが、道ははっきり、くっきり見えています。星明りだけではそんんいはっきりとは見えないはずなのに、まるで道が光っているように、そこだけはっきりと見えています。

そのうちに、自分の下半身がないことに気がつきます。感覚がないのではなく、実際、下半身がないのです。その状態で、浮かぶようにして、峠を目指して登っています。

峠へ着くと、向こうの下のほうに小さな漁港が見えます。正面には山があって、ちょうど三陸のリアス式海岸にひっそりと息をしているような、そんな小さな漁港なのです。

夜なのでしっかりとは風景は見えませんが、町の灯りと左方向に海が広がっていて、海の彼方には不知火が光って見えています。白い光。私はその漁港に呼ばれるように、ころがるようなスピードで坂を駆け下りて、気がつくと、海のそばの防波堤の内側の道路に立っていました。

そこでは小学校低学年くらいの子どもたちが、浴衣を着て、花火をしていました。最初は遠くから見ていたのですが、そばまで行ってみようと思って、その子どもたちのいるところまで移動しました。

そして何気に1人の視線を感じて、その子の見上げてこちらを見ている顔を見ると、ブロックの積み木、丸い木の積み木で、色は木の色をしているのです。そんな顔だったのです。顔はのっぺらぼうで、形が、そういうブロックのような積み木なのです。

自分では、なんとなくインナーチャイルドかと思って、その子が何か言いたそうだったから、「何?」と聞くと、急に花火を一緒にしていた正面の子、その子ものっぺらぼうの積み木顔なのですが、その子と顔を打ちつけ始めるではありませんか。

そこに居る子たちはみんな、のっぺらぼうの顔で、丸や三角や四角の積み木の顔をしているのです。そして二人づつペアになって花火をしていたのでした。

私が声をかけた子どもたちがお互いに顔を打ちつけ始めたのと同時に、他の子どもたちも一斉に顔を打ちつけ始めました。その木製の積み木顔を打ちつけ合う「カン、カン」という音だけ、妙にリアルに耳に響いてきました。

でもそれも一瞬の出来事で、気がつくと、子どもたちの姿は一斉消えてしまっていました。ただ、花火をしていた跡がいっぱい、そこらここらに残っており、まだ花火の火薬の匂いも鼻について、あの出来事は本当にあったことだったんだ、と納得していました。

私は堤防の切れたところから海へ出てみたくなって、夜の海に出ます。船が数台、浜にひっぱりあげられていて、そこを通過して海岸まで出てみました。すると、なんだかすごく広々とした風景を感じて、どうしたのかなこの感じは?と思って後ろを振り向くと、さっきの漁港はあとかたもなく消えていて、背後に防風林が続く長い広い夜の浜辺に1人で佇んでいました。

海を見るともなく見ていると、自分のすぐ左隣になにか白くボーっと光るものがありました。何だろうと思って左を向くと、それは自分にくっついているような感じで、左へ向くと左へ逃げるので、何であるかを確認することは難しいのです。

ここで催眠のセッションは終了します。

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