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ソレア心理カウンセリングセンター

2020.09.02(更新日:2020/09/05)  |こころカフェ(最新の心理学)

なぜ苦しい人の人生は変わるのか?【弱みを見せるという最強の戦略】



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・自分の劣等感に縛られて積極的な行動ができない
・弱みに囚われすぎて生きるのがつらい





弱みを何とか強みに変えたいと思っている人は多いでしょう。これらの悩みを解決するヒントになる記事です。のべ2万人のクライエントの話を聴いた臨床心理士の現在地点での意見です。





この記事の前半では、自分の弱みを知るとはどういうことかについて、
後半では、弱みを知った上での、次なる戦略を解説しています。





この記事を読むことで、結論として、自分の弱みは最強であることが分かります。自分の弱みは、人生に新しい視点をもたらしてくれるものです。





この記事では次の3つのことを解説します。





  • 自分の弱みを知る
  • 強みに変えるわけではない
  • そしてブラックコメディをめざす!




■自分の弱みを知る





Ammonite
あなたの深いところにいる自分を知る。




先日、次のようなツイートをしています。










自分の強みを知る、というのは自己肯定感アップのために必要と言われます。マーケティングでも言われることです。でも本当は【自分の弱み】を知っていることが最強です。そしてその弱みを見せられること。カッコ悪い自分をさらけ出す。これが【自分を知る】ということです。劣等感を乗り越えます。






なぜ、自分の弱みを知るといいのかというと、もうそれ以上、下に下がることができないからです。それ以下の自分はいないからです。自分の一番の根底部=ルーツが【弱み】だからです。





ルーツという映画が昔ありましたが、ルーツを知っているものは強いです。少し脱線しますが、カウンセリングの中では家系図が重要な役割を果たしますが、自分の家系のルーツを知っていると、自分というものがよく見えてきますよ。閑話休題。





例えば弱みを知ることの具体例を出すと、私はどもりです。このことは、私の半生において【弱み】であり続けました。どもりだから消極的にもなりました。自分にとっては、どもりはアイデンティティでした。そこから逃れることはできないもの。





しかし、40代も終わる頃、このアイデンティティは揺らぎます。中年期はアイデンティティの再構築の時期とも言われますが、このどもりというアイデンティティに再構築の光が当たったのです。どうしてここが焦点化したかというのは、複数の要因があると思います。ざっとまとめると、





▼関連記事:中年期は果たして最悪の時期か?【幸福曲線と愛着曲線の違い】





  • どもりだから話さなくていい→人の話をじっくりと聴ける
  • どもりを笑う人は、精神年齢が低いことが分かった。これはカウンセリングを続けることで、その人の精神年齢を査定できるようになった、その副産物でした。
  • どもりそうになるとき、自分の気持ちが焦っているとフィードバックがかかるようになった。→【ひとりバイオフィードバック】




こうやって眺めると、どもりというのはカウンセラー必携のスキルと言えるのではないでしょうか。ちょっと言い過ぎですが(笑)、弱みが私の人生に、新しい視点をもたらしてくれたという例です。





とは言うものの、弱みは痛いほど分かっているが、その先に行けない、劣等感の払拭にならないという意見も確かにあるでしょう。そんなときは、





  • あわてないでゆっくり行きましょう。
  • では、いつ劣等感を乗り越えられるのでしょうか。それについては次のようにツイートしました。









【最強の生き方】について、昨日からツイートしていますが、これは60代くらいになって人生を閉じるときにこうなっていればいいくらいでやってください。徐々に強化されていきます。これはある臨界点を超えたら最強になるかというと、ちょっと違う。いくつもの臨界点を越えつつ強化されていく。






時間がかかるわけです。私も、この原理を知らなかったのもありますが、50歳の頃、ここへ到着しました。つまり40年以上はかかっていることになります。日々の風の行方など追いかけながら、あなたの人生を確実に歩いていきましょう。





■強みに変えるわけではない





Spotted garden eel
その「あなた」で生きるということ。




次のツイートをしています。










【自分の弱みを知る】というのは、弱みを強みに変えるのとは違います。それだったら、結局のところ【強みベスト】になり従来の考え方とちっとも変っていません。弱みを知り尽くすこと。そこにしか(おそらく)余裕は生まれません。余裕が出れば

・【弱く】生きられる

・食物連鎖のサイクルから外れる






なぜ強みに変えることではないのか?





  • それは強みを指向するのは、弱肉強食の食物連鎖のサイクルの中から抜け出していないからです。勝負の世界に身を残しているからです。
  • これをやっていると、依存症という世界から抜け出せません。なぜなら依存症は、「強い、弱い」という比較競争社会の落とし子だからです。




あなたが強みを卒業できたとき、あなたはあなた自身になれるでしょう。そして【弱く】生きることができる。





これも私の例になりますが、どもりを味方につけた感じはしていません。でも、これはカウンセリングに使えるスキルだなと思ったのです。強みにはなってはいないが、利用できるな、という地点には立てました。これによって、どもりながら話すことに余裕ができたのです。





たしかに、就活などの職業面接の場面などでは、短所を長所に言い換えるなどのリフレーミングのテクニックを指導されます。





テクニックとして使用するのもアリですが、これは人生スキルにはなりません。人生スキルまで高めるためには、時間をかけて自分の弱みをよく観察することが必要です。





■【これで完結】そしてブラックコメディをめざす!





弱みはどのように完成するのか?ツイートをご覧ください。










自分の人生がどんなに悲惨なストーリーであっても、それがコメディ化すればそこから人生は変化します。さらに言えば、【ブラックコメディ】化すればもう最強!です。これは急に変化するわけでなく、長い苦しい時間の風雪を耐えた結果、臨界点を超えて地平が開ける感じです。






苦しさからの脱却のひとつには、自分の物語が書き換わることがあります(*1)。悲惨なストーリーが冒険譚に書き換わることと、精神科医の斉藤氏は言います。このような変換が回復には必要です。ツイートのブラックコメディ化というのは冒険譚と同じ意味合いがあります。





例えば、今回はずっとどもりの話題ですが、どもりで死にたいという経験は、どもりの方は少なからず経験しているでしょう。全校生徒の前でクスクス笑われたり、それはもう穴に閉じこもりたい体験をされている方は多いでしょう。そのような悲惨ともいえる体験が積み重なっている。この体験はどうしたって良い体験に変わりようがありません。





そんな中を生き残っていくためには、それをブラックにコメディ化して笑いとばせるようになることです。





例えば、「つき合ってください」と言うとき「つき、つき…」と次の「あって」が出てこないとします。どもりの人は母音が出にくいので、よく分かるかと思います。そんなとき「つき、つき…、つきが、あ、あ、あーー。き、きれいですね」と言っちゃうとか。





落語の枕にもなりそうな。





ブラックコメディ化するには、いくつもの臨界点を超えていかなければなりませんけどね。あなたにはコアなファンができるでしょう。おあとがよろしいようで。





Moon's surface
Dark side of the moon を見せるようなこと。




■まとめ





自分の弱みを知るということは、カッコ悪い自分をさらけ出すことで、これが劣等感を乗り越える最強のスキルです。





もうそれ以下の自分はいないくらいのルーツに戻っていくことが必要です。この【最強の生き方】をマスターするには時間がかかるので、あわてないでやりましょう。





そして、自分の弱みを知るとは強みに変えることではないということです。まずは食物連鎖的思考から抜け出すことです。





仕上げはブラックコメディ化をめざすこと。ここでも、笑いは重要ですね。自分を笑える素材にしてしまうことです。人気者になる必要はありません。少数のあなたのファンがいれば十分ではありませんか。





自分の弱みを握って、それをあなたの人生で最大化できますように祈っています。





Reference:





(*1)斉藤学:「家族神話」があなたをしばる, NHK出版, 2008





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