とてもよく似た夢を別々の人から報告されることがあります。その度に、ユングの言う集合的無意識はあるのかなと思ってしまいます(気のせいでしょうが)。それは、そういうことではなくて、カウンセリングルームという特殊な場所のなせる技なのかもしれません。そういうことがあるからではありませんが、この部屋の床だけは、毎日々せっせと雑巾がけをしています(笑)。
夢の話をしたいときは、ソレア心理カウンセリングセンターへ。
相談するスナフキン
スナフキンは私の話に時々登場しますが、童話ムーミンに登場する遊牧民のような青年です。日中はムーミン谷で交流しているのですが、夜になると山のふもとまで帰って、そこで一人用テントを張って、一人用の食事の用意をし、一人で食べてハモニカを吹いたりしています。
ムーミン谷の住民からは厚い信頼を寄せられ、ムーミンも彼の大ファンですが、当の本人はどこ吹く風で過ごしています。冬になったら雪深いムーミン谷を離れます。まるで渡り鳥のような生活をしているのです。
スナフキンに例えられて恐縮している私です。
カウンセリングをしている夢
相談者の方が夢の話をしてくれました。
カウンセリングルームにいて、真ん中の机を挟んで先生に向かって話をしているんです。私はもう一人いて、エアコンの方向の天井からその二人を見ているんです。日中の柔らかい日差しがさし込んできて暖かい感じです。自分の表情を天井から見ているのですが、その表情も柔らかく苦しくはなかったので、天井の私は安心しているんです。
そして先生は、長いソファに横になっているんです。スナフキンのような感じでした。寝ているわけでもなく、私の話を聴いているんですが、ただ聴いてもらっているんです。私は満足気に一人でペラペラとしゃべっています。
そのような夢でした。これと似た夢を、以前報告いただいた人がいました。私が長いソファの椅子に横になって聴いている、この方と全く同じシチュエーションでした。
ユングは人の無意識を個人的無意識と集合的無意識に分けています。個人的無意識は自分自身に関する事柄ですが、その下に集合的無意識があるらしいのです。ここは他の人の無意識とつながっていると言います。世界中の人がそこでつながっていると言います。
そうすると、このカウンセリングルームの夢は集合的無意識の話になります。このソレアの空間に来た人々は「ナンラカのツナガリ」を得ているということになるのかもしれません。あなたの苦しみを乗り越えていくために、こころの底のほうで繋がっている人々があるということなのかもしれません。
夢は個人的なものです。どういう夢を見たからどうだ、とは言えない。蛇の夢だからどうだということは言えません。個人的無意識から出てくるものは、個人的なものですので、その人の背景や日常のことを丹念に読み解いていかないと、夢も読み解けません。
例えそれが集合的無意識から出てきた夢だったとしても、それは個人が世界とつながるための夢であるから、当然個人的無意識領域の話も出てくるのです。ですからカウンセリングルームの夢の話は、集合的無意識でありながら、個人的な無意識も十分に引きずっているということになります。ま、当然のことですけど。
今回は、不思議な夢の話をしました。どこかで皆さんがツナガッているということです。YouTubeのサイトに入ると、直接コメントを書き込めます。これを読んでいる人は、上のYouTubeのスクリーン上に表示されているタイトルをクリックするとYouTubeへ飛べます。よければそこで、コメント欄に夢の話を書いてみてください。