・肩や首、背中がガチガチ
・目が疲れる
・後頭部あるいは頭全体が締め付けられているように痛い
こんな悩みをお持ちのあなたへ。
それは緊張型頭痛かもしれません。この記事ではストレスからくる緊張型頭痛を和らげるためのコツを紹介しています。
・目を向けてもらう
・ストレッチをする
ストレッチや薬をメインにしがちですが、それよりも心理的な安心感が重要であるという話です。(*1)
■目を向けてもらうと頭痛が減る
ご主人にマッサージをしてもらっていた女性がいました。そのときご主人はテレビを見ながらマッサージをしていました。マッサージは終わったのですが、何か気持ちよくありません。
彼女はマッサージをしてほしかったのではなく、ずっと目を向けてほしかったことに気がつきます。
そして今度はずっと自分に目を向けた状態で、テレビは消してマッサージをしてほしいとお願いしました。そうすると、熱も出て頭が痛く、首筋もガチガチにこっていたのですが、そうやってマッサージしてもらったら頭痛が軽減したというのです。
自分へ意識を向けて何かをしてもらうことは、このように大きなパワーがあるのです。
彼女は遥か昔の子育て本に書いてあったことを思い出します。「おっぱいのときは赤ちゃんの目を見ましょう。」あの本にあったのは、こういうことだったのかと思い至ります。当時は目をなぜみるのか分からなかったといいます。相手は目をつぶって母乳を飲んでいます。それなのに母親が赤ちゃんの目を見る理由が分からなかった。
その理由について、今回のマッサージで理解したのです。
ストレス性の頭痛には、目を向けてもらうことを繰り返していくといいでしょう。これが結論ですが、もう少し深く見ていきましょう。
■守ってあげたい
原田知世の歌でヒットしたユーミンの作品です。1980年代の映画の主題歌でした。当時、流行りました。ユーミンがプロフェッショナルに精力的に作品を生み出していた頃です。私はデビュー当時の彼女の作品のが好きですが、プロとしての作品も熟練的で悪くありませんね。
さて、この守ってあげたいという気持ちは、一番よく実感するのは、親と子の間の関係ではないでしょうか。切っても切れないこの関係で「見守る」という作業は、相手をどっぷりとした安心感の中に浸します。
これが目を向けるということです。
■リラックスできない人もいる
愛着に苦悩する人々は安心感がありませんので、なかなかリラックスできません。自分がリラックスしていることが分かると緊張が走って、リラックスがそこで止まるといいます。そしてまた緊張が始まる。リラックスするのもストレスなのです。
緊張状態が普通なので、リラックスが怖いのです。この感じは、通常の愛着関係を生きてきた人にはなかなか理解できない感覚でしょう。
あるヨガのインストラクターの方が話していたことです。その方も愛着のトラウマのある人でしたが、レッスンの一番最後にやる屍(しかばね)のポーズになると、ヤバくなるというのです。遠くから蹄(ひづめ)の音が聴こえてくるといいます。
それはトラウマのフラッシュバックと分かっているので、自分だけ起き上がって(体を緊張させて)周りの生徒を見ているフリをするのです。
このように屍のポーズという完全弛緩状態、完全リラックス状態になると、こころの防波堤も緩みすぎて、押さえていたものが噴出するのです。
人から優しい意識を向けられているとそれだけで安心して、リラックスが身についていきます。それは母子関係においては自然なことですが、リラックスできない人は、それを経験していません。そういう人は新たな母子関係(あるいはその類似関係)の中で回復しましょう。
■ストレッチをする
目をむけてもらう以外に、自分でやれることをざっとみていきます。
・半身浴30分
・ときどき姿勢を変える
・ストレッチで肩甲骨まわり、首筋をじんわりとのばす。呼吸を意識しながら。
・日が沈んだらブルーライト(パソコン、スマホ、蛍光灯)を浴びない
・タッピングタッチ(*2)
これはストレッチではありませんが、
・気のボール=アクティブ瞑想をする。上の、どのストレッチよりも強力です。やり方は過去の記事を見てください。(*3)
■まとめ
ストレス性頭痛には、目を向けてもらう安心感が一番重要です。つまり人間関係を見直すこと。そこに+(プラス)ストレッチ。気のボール。
サブ的なものとして薬を考えてもいいでしょう。ただ薬は耐性ができやすいので医者と状態をチェックしながら、長期にならないように使うことです。
Reference
*1) 本谷 亮:緊張型頭痛に対する認知行動療法, Jpn J Psychosom Med, 2018
*2) https://tappingtouch.org
*3) 記事: Solea ホーム > お悩み相談室 Category > マインドフルネス / 動画: YouTubeチャンネル ソレア心理学ゼミ > 再生リスト > マインドフルネス(気づき)
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