水深1万メートル=1000気圧の罪悪感に生きる人々【深海魚の私】

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普通の人は地上で1気圧の罪悪感を抱いて生きています。深海の人あるいは人工衛星の人は1000気圧の罪悪感に押しつぶされそうになりながらギリギリで生きています。

水深1万メートル1000気圧の罪悪感

罪悪感はカウンセリングの現場ではよく話されるテーマです。軽いものから重いものまで多彩です。その中でも、私は生まれて来てはいけなかった、そんな原罪的で絶対的な罪悪感で、押しつぶされそうになっている人もいます。自分はとんでもない罪人かもしれない。そんな思いで生きています。

普通、我々の住む世界は1気圧です。つまり1気圧の罪悪感の中を生きています。一方、絶対的な罪悪感を持った人は、1000気圧、押しつぶされそうなくらいの罪悪感を生きているのです。

1000気圧がどれくらいかというと水深1万メートルくらいです。世界最深のマリアナ海溝の水圧です。ここは生物が生きられるギリギリの圧力です。深海魚が存在できる、生きるか死ぬかギリギリ瀬戸際の水圧です。

私の著書「孤独と愛着」に登場する人口衛星の人がいます。私は地球の軌道上を回る人工衛星です、決して地上では生きられない。自分のことをそう例える愛着障害の人ですが、私は深海魚です、という方もいます。潜水艦に乗っていて、水深1万メートルの場所、そこが自分の場所です。

人工衛星の人は気圧が高いというよりも真空地帯で、罪悪感に押しつぶされるという表現は適切ではないのですが、真空地帯でバラバラになるという感覚は、深海で押しつぶされてバラバラになるのと同等の表現です。大気圏外か深海かの違いだけで、両方とも同じ人々でしょう。

魚大図鑑はサカナクションのベストアルバム、深海魚の私

魚大図鑑は3枚組CDで、Disc 1: 浅瀬、Disc 2: 中層、Disc 3: 深海に分かれています。あるロック評論家のブログには、それぞれ、狂暴な世界、やさしい友人の世界、愛の世界があると書かれていました。

深海は愛の世界-深海については、そのようにストレートには言えません。ストレートな愛とは違う。愛を育めなかったけれど、愛の蕾(つぼみ)はあってその開花を待っている世界。ちょうど春がやってくるのを待っている冬の固い蕾の世界と言えるでしょう。 宇宙の住人や深海の住人は、地上の住人と違って、生ぬるくはない厳しい愛を持っているのです。

そして深海と人工衛星は同じ。両方とも愛の蕾のある世界なのです。それが彼らの、引くに引けない生き方なのでしょう。サカナクション、深海を愛でる者たち。

安全な空間の中で傾聴され、自由に葛藤を話して整理したいときは、ソレア心理カウンセリングセンターへ。

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