ゾンビになりたいは【逆説処方】家族療法の視点で眺めると

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逆説処方とは、逆説的介入と同義語で、例えば緊張する人に、「人前で緊張しなさい」という。そして緊張させた後で、「もっと足りない、もっと緊張しなさい」と指示を出します。そうすると、人というものはそんなに緊張できるものではないので、そのことに気がつき、あぁ、自分はそんなに緊張できないのだと思うようになります。

こうやって緊張を取っていく方法でした。普通は心理療法としてはリラックスする方法を教えるわけですが、逆説処方では間違ってもその方法は取りません。家族療法でよく用いられる方法です。

この逆説処方、カウンセリングではあからさまに、分かるようには使わないです。たぶんその方法を取ると効果が薄れます。私も逆説を意識することはありますが、分かるか分からないくらいのところで使っています。

今回の話は逆説処方そのものの話ではなく、ゾンビになりたいは逆説処方か?ということを聞かれましたので、その回答を書いています。質問をもう少し詳しく噛み砕くと、みんなゾンビになりたくないというお決まり事がある。だからそれとは反対のことを言って、つまりゾンビになるということを実行させると、結果的にゾンビになれないことが分かる。そんなロジックかと思います。

しかし、この「ゾンビになりたい」は逆説ではないのです。本当にゾンビOKなんです。I LOVE ZOMBIE なんです。本当になりたいのです。そこは私たちのコンセンサスとしてキープしていたいところです。ゾンビのキャラを考えてくれた人もいました。また歌詞を作ってくれた人もいました。マンガプロジェクトはじわじわと進めて参ります。

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