【HSP(敏感な人)】自信がないときは【自由がない】と言い直そう

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私は自信がない

自信がないーそのように話す人は少なくありません。どんな精神疾患を持っていても、また精神疾患のない人でも、共通に使う言葉でしょう。子どもから大人まで、または死に近い老人さえも、万人が使う言葉です。

つまりこの「自信がない」という言葉は、臨床心理というよりも、社会心理よりの言葉と言えるかもしれません。しかし、この言葉が精神的に辛い人々から発せられると、違う色合いを帯びてくるのです。グッと臨床寄りの言葉となって、面接室の壁を伝わって、余韻が残ります。ヘビーな色合いになる。

この言葉の背景には、「自分と他人を比較してしまって、自分に自信を持てない」という言葉も隠されています。比較するという作業は、きわめて社会的な作業です。この社会というものは、生き残るための戦場とも捉えることができますから。社会的ですが、これが行き過ぎるとヘビーになります。疾患の影が忍び寄ってきます。

HSP(敏感さん)とAC(アダルトチルドレン)

Highly Sensitive Person (HSP)という、ちょっと臨床寄りの専門用語があります。ユング派のエレイン・アーロン博士が1996年に言及しました(*1)。「超敏感な人々」という意味ですが、精神医学的に、そのような疾患名があるわけではありません。「そのような状態」と捉えると幅が広がるでしょう。

アーロン博士は人口の20%がHSPであると言っています。そういう気質、スタイルを持った人がいると限定しています。そういう捉え方をすると楽になる方もいますが、HSPを状態と捉えると、HSPは誰でもなり得るとも言えます。AC(アダルトチルドレン)のようなものです。ACも疾患名ではありません。

ACも疾患名ではありませんが、ACの人の「人の目を気にしすぎる」状態をみていると、HSPとダブってみえてきます。HSPは、ACの概念と近接領域のものとして扱ってもいいのかもしれません。

ACHSP
障害じゃない?状態気質・スタイル
いつ障害になる?人の目が気になるとき
(社会化するとき)
強迫的に「○○しすぎる」とき

この表のようにまとめることができそうです。ACの状態が顕著になるのは「人の目に過敏になりだした」ときであり、HSPの気質が問題になるのは「強迫的に○○しすぎる」ときであり、この両方はかなり似た要素を持っているのではないでしょうか。

自由を取り戻す

この超敏感な状態になると、ACやHSPに限らず、人は自信を喪失していく傾向が強くなります。他人の目が気になって、自分と他人を強く比較してしまうからです。

世間体を気にするという程度ではなく、病的なほどに他人を気にします。このような人を回復に向かわせるのは、時間もかかるし難しいのですが、そのような人が治るためのキーワードが、「自由」という言葉なのです。人の目を気にせずに自由にやれるようになったら回復と言えます。

つまり、まず「自信がない」という言葉を、「自由がない」という言葉に変換してみると、少し新しい風が吹くような感じになれるかもしれません。自信→自由ということです。自分は自信がないな、と思ったとき、次の3つを実行してみてください。
・「自分は自由がないな」と思い返してみる
・それを口に出して言ってみる
・そして、自由を得るにはどうしたらいいのか考える

HSPには特に「自由」が必要

HSPのメインの特性は、「内向+直観」と言われます。ここで「内向すぎる」という問題が起きてくると、HSPの良さが失われて病的に傾きます。そのためには、「内向すぎる」を「外向」のほうへ少し振ってやる必要があります。

この外向へ振る作業が「自由」を取り戻す作業と言えます。

  • 例えば、6時きっかりに起きていた人が、自信がないなと思ったときは、自由にふるまって、8時頃起きるようにしてみる。
  • 例えば、決まりきったルーチンをやぶってみる。ブログ記事をテンプレートに従って書いている場合、いつもあさイチで一日のスケジュールを考えている場合等、そのルーチンをしばらくやぶってみるのです。

これで自由を取り戻せるかもしれません。「~すぎる」ことを緩和できるかもしれません。

すると、こころにほんの僅かかもしれませんが、スペースができたことを感じられるでしょう。自信を自由に変換するだけで、人生ハッピーになれるほど人生は甘くはありませんが、それでも、夏の木陰の一時休息の時間を過ごせるかもしれません。一服できれば、人はまた強い日差しの世界へ戻っていけます。

参考文献
(*1)The Highly Sensitive Person: How to Thrive When the World Overwhelms You, Elaine N. Aron, Ph.D., 1996

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