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ソレア心理カウンセリングセンター

2020.11.04(更新日:2020/11/05)  |こころカフェ(最新の心理学)

【ハグ】で安心し癒される。コツは楽な姿勢で呼吸と気持ちを合わせる



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・このあいだ外人とハグをしたのだが、緊張してしまった
・ハグってやり方があるの?
・ハグにはどんな効果があるのだろうか





そんな疑問を持って生きているあなたに、何かのヒントになればと思い、記事にしました。この記事のポイントは、





  • ハグは呼吸を合わせるところから始まります。まず5分間ハグをやりましょう(前半)
  • ハグでは気持ちを合わせること。ハグをして加圧すること(加圧ハグ)で不安が低減する場合がある(後半)




■呼吸を合わせるとハグの癒しが始まる、安全基地。





ハグは呼吸合わせ、安全基地。




ハグを歌ったもので有名な歌は何でしょう?わたしくらいの年代ならビートルズ、"I want to hold your hand" 抱きしめたいでしょうか。手を握りたいですが、その先にはハグがありますね。





ハグは西洋人では当たり前の行為ですが(もちろん苦手な西洋人もいますが)、日本では、できそうでできない行為かもしれません。それは現代の若い子にとっても、そうかもしれませんね。次のようなツイートをしています。






【あなたは大切な人とハグしてますか】恋人のハグ、親子のハグ、友だちとのハグ。ハグは世界共通の愛の交歓ツールです。あなたはハグをしていますか?ハグで大切なのは【呼吸を合わせること】です。相手の呼吸を感じて、自分の呼吸を感じて、合っているのか、離れていくのか、それを感じていること。(ツイート改訂)






ハグの目的は何かというと、親愛の情を交換し合って、【癒し】と【安心感】を得るためです。それは、恋人でなくても、友人でも、子どもに対しても同じです。異性でも同性でも、ハグの目的は同じです。ハグをしている瞬間が安全基地になるのです。





安心感を得るためには、相手から共感してもらっていることが必要です。共感についてはすぐには分かりづらいので、その手前のものとして、【呼吸】があるのです。





  • 相手が自分の呼吸を感じてくれていること
  • そして自分の呼吸に同調して(合わせて)くれていること




この体感を得るためにハグをするのです。同調してくれていると思うと、落ち着いてきます。まさに【愛の交歓ツール】でしょう。ハグの呼吸について解説する前に、具体的なハグの場面について見て行きます。





ハグはいろんな場面で使えます。よくTVや映画で見かけるのは、出会ったときや別れるときですね。けれど、それだけではありません。次のような場面ではハグが威力を発揮します。





  • 気持ちが動転して、落ち着きたいとき
  • 親愛なる感情を交歓したいとき




例えば、気持ちが動転してパニックのような感じになった(精神医療で言われるパニック症とは違います)とき、相手の人に抱き寄せてもらって、呼吸を合わせてもらうといいでしょう。どのくらいの力で抱き寄せるかは、そのときどきに応じて工夫してみましょう。どのようにやるかについては、





  • 相手が苦しくない程度に、
  • ハグをしている2人の呼吸を感じることができる程度に、抱き寄せて
  • 5分間、呼吸を合わせます【5分間ハグ】




二人の親密さを確認したいときもハグは有効ですね。これは同性でも異性でも同じです。【相手の感じ】に意識を向けるので。お互いに、お互いのことを感じているというのが大切です。一方が強い気持ちでハグするのもアリだとは思いますが、それだとハグというものを十分に楽しめてはいないでしょう。お互いがお互いのことを思いやって、あっちはどうかな、とハグをするのがいいのです。





◇ハグで呼吸を合わせることについて





呼吸を合わせるというのは、お互いの感じの【波長合わせ】のための前段階になります。まず呼吸合わせから始めてみましょう。これは先ほど説明したようにパニックのような状態になっているときでも良く効くでしょう。





  • 自閉圏 (アスペルガー)の人がパニックになったときは、かなり強い圧で抱きしめて、呼吸を合わせることも有効です。5分もやっていれば彼らのパニックは収まるでしょう。
  • 不安なときは、力を込めて抱きしめてあげると不安は収まります。





子どもに対して否定したい怒りの感情が噴き出したときは、それは本当は子どもに対して向けられた感情でないことも多いです。つまり親へ向けられたものだったりします。その区別はつきにくいですが、まず子どもをハグして呼吸を合わせるようにします。しばらく呼吸していると自分の怒りは収まっていくでしょう。






これは、子どもに対して怒りが納まらないときの対処法を解説しました。その怒りは子どもに対してというよりも、親へ対しての未消化な感情であることが多いです。そのときは、怒りを出している相手(子ども)に対してハグをしてみるといいですよ。子どもも落ち着くし、あなたも落ち着けるかもしれません。





「5分もハグをしているのか、なんかヘンじゃない、ダルイな」と思われる人もいるかもしれません。それは自分の気持ちにもっていかれているので、相手が気持ちよさそうにしていたら、そのハグを継続するのです。自分でなく、相手にフォーカス。これをお互いでやるといいですよ。まずはよく知っている人とやってみてください。





自分のあふれ出る気持ちで、ギュゥと相手を抱きしめるのも悪くはないですが、それだと片手落ちになります。相手の気持ちも受け取りましょう。そして相手がちょうどいいくらいの力で【フワっ】と抱きしめてみましょう。





■ハグの癒しは気持ちが合ったときに深まる





きもち が あう




ハグは呼吸を合わせるものだということは理解いただけたでしょうか。次に「合わせる」ということについて深堀りしてみましょう。






次の順序でハグをします。①肌を合わせる⇒②呼吸を合わせる⇒③気持ちを合わせる。「合わせる」というのは、ずっと合わせているのではなく【相手と自分が同調したか、あるいは離れたかを観察している】ことです。実際、肌もくっついたり離れたりします。呼吸も合ったり離れたり。この方法で5分間ハグをします。(ツイート改訂)






③気持ちを合わせるとは、スターンのいう【情動調律】です。調律とはピアノの調律というように、音を合わせて調弦していくこと。それを感情にまで拡大させたのが情動調律です。スターンは親子においては、この気持ちを合わせるという行動が働いて、子どもは世の中に対して【安心感】を形成していくと考えました。





例えば、乳児は話すことができないので、「あーん」という鳴き声や身体を曲げたりしながら、自分の感じていることを表現します。それに対して母親も、「おー、よしよし」と声で応答して、あやしたりして子どもの表現に合わせていきます。





この情動調律は、愛着形成と深い関係にあります。親が子どもの表現に対して、タイミング良く適切に答えることで、子どもは自分の表現が受け入れられたと安心します。この世界は安心だと思います。この安心によって愛着が形成されるのです。





◇ハグをしているとき気持ちは合ったり離れたりする





スターンの情動調律によると、母子は、常に気持ちが合っているわけではありません。実は、下の3つのサイクルが何度も繰り返されて、しだいに深まっていくのです。





  • 気持ちが合う方向へ向かう
  • 気持ちが合っている
  • 気持ちが離れていく




この3つはハグをしているときも同じです。ずっと気持ちを合わせているわけではないのです。ちょっと強いかなと思ったら、お互いに弱めたり、位置を変えたりして、楽な姿勢を探してハグが続くのです。【楽にハグを続けていく】、これがハグをするコツといえます。





◇ハグが苦手な人もいる





ハグというものは癒しや安心につながるものですが、安心感が欠損している人にとっては非常に苦痛な行為になる可能性があります。






【ベタベタされることを嫌う人】被虐者やその子どもは、濃密な人間関係を嫌う傾向があります。アッサリを好みます。

ですからインスタ映えの意味が分かりません。なぜならインスタ映えはベタベタな「情」の人間関係ですから。「こんないいものがあったよ!」と写真を投稿⇒知らない他人が「いいね!」。こんな情で結びついている世界は恐怖以外の何物でもありません。

また、コロナで外出自粛になると、家に留まるため息苦しくなったりします。なぜなら家族関係が濃密になるからです。(ツイート改訂)






ハグはベタベタ感の象徴のようなものですから、濃密な関係を嫌う人にはもっとも苦手な表現でしょう。特に気持ちの交歓というものを親と体験したことがないので、気持ちなどをやりとりすることは「気持ち悪い」とさえ思ってしまうかもしれません。





そういう人とのハグは焦ってはいけません。相手との距離をだんだんと詰めていって、怖くないということを理解してもらえるまで、ハグはしないほうがいいでしょう。そういう人との接触は、【時間をかけて、ゆっくりと】が定石です。最低でも数か月、長いと数年かかる場合もあります。





■加圧ハグで不安やパニックを鎮める





ギュっとする(加圧)ハグもある。




呼吸を合わせる解説でも書きましたが、加圧することについての深堀りをします。





【加圧シャツ】というものがあります。キン肉マンになるための加圧シャツは、スポーツジムでも流行中です。筋トレ必需品でしょうか。このシャツを着ると、身体が絞り上げられます。そして加圧シャツ、実は自閉症 でも効果を発揮するのです。





自閉の人は、スケジュール変更などに弱く、思わぬところでパニックになります。そのとき、このシャツを着ているとパニックにならない可能性があるようです。ただ、それよりももっと効くものがあります。下記のツイートをご覧ください。






【加圧の3つのコツは不安にも効く】加圧シャツがない場合は、強いハグでもいいです。3つのコツとは、

・ぎゅっとハグをする

・5分間続ける

・呼吸を合わせながらやる


この方法は自閉ばかりでなく、不安なときも効きます。

・災害時

・何かの発表会の前

・コロナ不安に陥っている

お子さんなどにやってあげてください。(ツイート改訂)






■まとめ





ハグの癒しは安全基地の構築、呼吸を合わせるところから始まります。5分間くらい、しんどくならない姿勢でハグを続けてみてください。相手と自分が安心感を感じるように。





実際のハグによる癒しは、呼吸が合った後、気持ちが合うことで始まります。そして、その気持ちは合ったり、離れたりするということを知っておく。無理のない姿勢で気持ちでハグをしましょう。





注意点としてハグが苦手な人もいます。その人たちには、時間をかけてゆっくりと近づくことです。焦らないこと。





また、加圧シャツのように、ギュっとハグをすることで、不安やパニックを回避できるかもしれません。





こんなハグもありますね。(笑)




時間をかけてハグを体験することで、あなたに精神の安定が訪れますように。





ハグをされても気持ちが落ち着かないときは、ソレア心理カウンセリングセンター(埼玉県)へ







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