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ソレア心理カウンセリングセンター

2020.11.02(更新日:2020/11/05)  |こころの発達と発達障害

【イヤイヤ期】気持ちを自己主張することで、言葉に自由を与えるとき



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・子どもが自分の気持ちをストレートにぶつけてくるのが苦手だ。
・自分の気持ちを表現することが難しく、人間関係でいつも失敗する。





そんな悩みを持って生きているあなたに、何かのヒントになればと思い、記事にしました。この記事のポイントは、





  • 子どものイヤイヤ期は、子どもの言葉を形成する大切な時期(前半)
  • 子どもの頃、ガマンして言葉を飲み込んでいた人でも、迷子になった感情を取り戻し、言葉も取り戻せる。(後半)




■言葉(で気持ちを表現したい欲求)は、イヤイヤ期に作られる





Roadside toddler and chalk
「どこまでやると怒られるかな」と確認する時期。




子どもの言葉の発達は、1歳に1語文、2歳に2語文、3歳で3語文が出る。そんなふうに心理学的には説明されていますが、気持ちの表現が言葉の発達にどう関わっているのかという視点は、それとはちょっと違います。次のようなツイートをしています。






イヤイヤ期は激しい主張をします。言葉はまだ持っていないですが気持ちはちゃんとある。そんな時期、気持ちがスルーされると、その子は言葉を出すということが得意じゃなくなります。ただその子も大人になって【自分の言葉を取り戻す】と、しっかりとしゃべっている自分に出会います。そんな自分に驚く。(ツイート改編)






こんなツイートもしています。






【怒ったことがない、怒るのは怖い、怒ると悲しくなる】これらは学童期心性です。怒りが抑圧されて発動しないのです。人とぶつかる経験をしたことがない。これは、母親と衝突したことがない人に多い。怒りも感情の1つなのでそれが出ないのは苦しい。イヤイヤ期3~4歳あたりに起源があるかも。






言葉を発するというのは自己表現そのものです。イヤイヤ期は第一反抗期ですので、反抗しながら言葉を発する土壌を作っている時期ともいえます。





幼児期はまだはっきりとした言葉を持っていません。それは学童期も同じです。言葉はしゃべりますが、自分の気持ちの深いところまでは理解できていません。思春期になると、ようやくモヤモヤとしたものを感じるようになりますが、それが何なのかはまだよく分かりません。





言葉が口からスムーズに出るようになるには、自分の気持ちを親から分かってもらうことが必要です。分かってくれたと思えれば、胸のつかえなどもとれて、自分の思うとおりに親へ主張することができるようになるからです。





自分の思う通りに話ができるというのは、これほど楽なことはありません。自分のこころの中にガマンや抵抗がないからです。こうやって人はムリなく話すことができる、自己主張することができるようになります。





ポイントは【親がこどもの気持ちを理解している】ことです。気持ちが理解できていれば、実際に子どもの主張が通らなくても、子どもは納得します。これがしつけの原理です。気持ちを理解すること。





例えば、子どもがアニメをみてしんみりとしていたとします。こころの内では何かの感情を感じていたとします。それを表現することはできません。そんなとき親が「悲しかったね」と声をかけてあげます。そのとき子どもは、その感情が悲しみかどうかはわかりません。モヤモヤとしているだけですから。でも、なんとなくそうなのかと、思うかもしれません。いやそれは違うなと、思うかもしれません。





親が子どもの気持ちを代弁するわけですが、これはいつも的中することではないでしょう。ではどのくらいの的中率ならいいのか。6割くらいでしょうか。そのくらいで的中するように、日ごろから子どもの気持ちを代弁するかかわりをもっておくことが親子関係では重要です。しかし、あまり、くどくなりすぎないように。くどくなりすぎると過保護になります。さじ加減、難しく思われるかもしれませんが、自分の言葉を持っている大人の方なら、やってみると、それほど難しくはありません。





このかかわりが適切でないと、子どもは大人になっても、自分の感情を表現することが難しくなったりします。対人関係で苦労も多くなります。そんな大人でも、時間はかかりますが、カウンセリングなどをすることで自分の感情が見えてきます。そして、自分の感情を主張することができるようになります。この過程を経て、ようやく言葉を取り戻すことができるのです。





そうはいっても、イヤイヤ期の子どもが激しく主張してくることに耐えられないお母さんたちもいるでしょう。その人たちは、子どもの頃から主張の芽を摘まれてきた人たちである可能性があります。自分の感情をちゃんと表現できているか。子どもの主張を通して見直して整理するときかもしれません。





■言葉を取り戻すと感情プロセスも進む





Girl holding paper boat illustration art Montmartre, Paris, France
じぶんは どんな きもち だったのだろう




子どもの頃、自己表現できなかった人が、自分の感情と言葉(自己主張)を取り戻していく過程は様々です。夢の中で、少し先の自分を体験することもあります。多くの人が下記のような話をします。






夢の中ではっきりと言葉をしゃべっています。はっきりと物分かりの悪い上司に怒っているんです。理不尽さに対して冷静にちゃんと怒っているんです。不安など感じることなく、はっきりと言葉をしゃべっている。「冷静に考えてもおかしいよね」と、あの怖い上司に反論、主張しているんです。
自分として感じているのは、言葉を取り戻している感じ。こうやってちゃんとしゃべることができると、怒りの感情もそれほどでなく、私の主張が受け入れられなかったとしても、永久に怒りの渦の中にいるわけではありません。どこか、しょうがないかと諦めている自分がいるのです。






これが感情のプロセスの再体験です。というか、【感情の初体験】ですね。怒りの感情を表出することを初体験しているのです。このような夢の中での体験は、これまでの人生で一回も体験してきてないので初体験です。こんな初めての体験をする方がときどきいるのです。





夢というのは、こうやってときどき我々の味方にもなってくれるのです。したことのない体験を味わわせてくれるのですから。ただ、気を付けておいてほしいのは、夢で見たことが正夢になるまでは、少し時間がかかるのです。数か月か半年か、どのくらい先になるのかは分かりませんが(そういう研究もないので)、すぐにはそれは叶わないと思っていてください。





これは、中井久夫先生が、「ロールシャッハテストは半年先のことを予言している」とどこかでお書きになっていたことと同じことです。夢は豊かな産物ですが、そう簡単には現実にはつながりません。しかし、夢でまったく違った自分に会えるなんて素敵なことですね。これは、その夢を見た人が、日ごろから自分の課題に熱心に取り組んできたからに他なりません。悩み続けているからこそ、このような夢を見る可能性が高くなるのでしょう。





■吃音者は言葉を発する重大さに気づいている





Holding glass jar with stars
ことばの チカラ




イヤイヤ期に言葉を作ることができなかった人が大人になって、自己主張をし出すと、その人の印象が変化します。






こうやって自分の感情を言葉に乗せて話し出すようになると、周囲の人には、違った人になったような印象を与えます。エネルギーにあふれ、雄弁で、元気で。そんなふうに映るのです。言葉というものは、それほどのものなのですね。この印象が変わることによって、自己肯定感も上がってくるでしょう。
ところで吃音者というのは言葉が不自由な人々です。だから、吃音者がどもっても言葉を出し続けようとすることは、その言葉のチカラを無意識的に知っているからかもしれません。【言葉のなんたるかを知りたいのなら、吃音者に聞け!】というのは名言にならないですかね笑。






感情を言葉に乗せて話すということができるようになると、人間関係は大きく変化します。なぜなら人間は感情の生き物ですから、豊かな感情を表現する人間にはおおむね良い反応が向けられます。やりすぎると鼻につくと言われますが、おおむね良い印象になります。それほどまでに、人間は感情というものを最重要に置いているのです。広告の世界や芸術も、いかに人の感情に訴えかけられるかというところが求められますね。





吃音というのは、言葉を出そうと思ったときに言葉が上手に出ない状態です。出したいのだが上手く出せない。なぜ自分はどもるのに言葉を出そうとするのか?黙っていればいいではないか。しかし彼らは、激しくどもりながら発音します。その結果、非常に恥ずかしくなったり、自己嫌悪するハメになることを知っているのに、激しくどもるほうを選びます。そういうハードルを越えてまで話そうとするのは、言葉を発するということに、言葉の持っているチカラを知っているからに他ならないと考えるのは、私が吃音者の肩を持ちすぎでしょうか。





■まとめ





言葉を感情を表現したいという欲求は、イヤイヤ期、つまり第一の自己主張期に作られます。ここがスムーズにいかないと、自分の気持ちを押さえてしまう子どもになってそれは大人になるまで持ち越されることがあります。





そのように大人になった人でも、自分の言葉を取り戻すと、自分の感情を言葉に乗せて話せるようになります。
その過程は様々ですが、その1つのものとして、自己主張している夢を見ることは比較的知られています。しかし、この夢は正夢であって、少し先の自分を見せてくれていることも多いのです。すぐに主張できるようになるかというと、そう上手くはいきません。時間がかかるのです。





そしてそうやって自己主張しだすと、周りのあなたを見る目が変わってきます。一目(いちもく)置くようになります。自己肯定感も高まります。





Holding paper plane Flyhigh




言葉を失って感情も迷子になった人が、長い年月を経て自分の言葉を取り戻すことを祈っています。





感情が迷子になったままの人は、ソレア心理カウンセリングセンター(埼玉県)へ







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