鼻と口はアイデンティティにつながる【アートセラピー】

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何か自分の核になるもの、中心になるものが見つかると、そこから色んなことができるようになるという、当たり前のことを話しています。当たり前ですが、これが難しい。ここを求めて流れていくのがカウンセリングです。

なつぞらの松嶋菜々子

鼻と口がしっかりしている人というワードで検索すると、松嶋菜々子がヒットしました。最近は、NHKの連続ドラマ「なつぞら」で、主演の女性アニメーター草分けの役を演じた広瀬すずの育ての母親役で登場していました。

彼女は目もはっきりしている女優ですね。鼻と口がしっかりしているのはその人自身を浮かび上がらせるポイントなのでしょう。自分がしっかりしているということ、アイデンティティがしっかりしているということですね。

鼻と口をしっかり描く

マンガを描く趣味の人がいて、なかなかキャラクターが決まらないと悩んでいました。背景もしっくり描ける、テーマも決まりつつある。その中でのキャラクターの迷いでした。
この人は自分の人生もなかなか決まらず漂流中の人なのですが、色々と試行錯誤していく中で、鼻と口がしっかり描けるようになったといいます。

試行錯誤とたった四文字ですが、ここには語りつくせない様々な苦悩がありました。苦悩を感じ切った先に現れた鼻と口でした。

そうなると、キャラクターの持っている生い立ちや人生を、イメージすることができるようになったといいます。そうやってイメージできるようになると、キャラクターが自分で動き出していくかもしれません。キャラクターが自分でストーリーを作っていくのです。

このような話は小説の世界で聞いたことがあります。登場人物に物語を展開させるのです。そこまで深く登場人物の設定ができているということですね。これは荒唐無稽な設定では物語は展開していきません。整合性のあるキャラ設定でないとだめでしょう。ということは、そこまでキャラ設定するのは、とても難しいということになります。

「鼻と口」はそれほどにモノをいうわけです。そのキャラクターを演じてもいいので、そうやってドキドキする体験を乗り切っていくこともできるのではないでしょうか。自分の顔に、そのキャラクターの鼻と口を被せて、キャラクターがしゃべるように自分が話す。

その鼻と口は、自分の鼻と口ではないかもしれませんが、自分が生み出したキャラクターは自分の中から生まれたものですので、自分の人生にそれらを参加させていくことも現実的なことでしょう。そうやって難局を乗り切っていけるのはないでしょうか。

実際はそう簡単には事は運びません。幾度も鼻と口の訂正が入るでしょう。その荒波の中でそれらは現実的な人間の鼻と口になっていくのです。

今回の話はキャラクターの鼻と口でしたが、人によってこういうものは様々です。周りを見渡すと、「これは私である」というものが見つかるかもしれません。通りを歩いていて花が目についたとしたら、その花はあなたです。その花をあなたのイメージの中に溶け込ませるのです。

そうやって花を演じてみる。それを続けていくと、自分が花なのか、花は自分なのか分からなく瞬間がくるかもしれません。老荘思想みたいですけど。(笑)

しっかりした自分を取り戻したいときは、ソレア心理カウンセリングセンターへ。

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