○○先生か○○さんか、カウンセラーの呼び方にも注意を払って

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ある私のYouTubeにコメントがありました。そこで答えた話を動画にしてみました。

初回、カウンセリングにやってきたAさん、目の前のカウンセラーに向かって、高間先生と呼ぶのか、高間さんと呼ぶのか迷います。小さい葛藤の末、自然と口に出ました。「高間さん」

こうやってカウンセラーに対しての呼び方で迷うのは当然だと思います。迷っていいのです。

医者に行った場合は迷わずに先生と呼ぶことが多いと思います。ただカウンセラーは医者ではないので、先生か、さんか迷うわけです。これはカウンセラーが精神科の医者よりも一つお得だということです。

相談者の人は、カウンセラーを前にして初回から小さな葛藤を経験した訳です。どう呼ぶか、これはどっちでもいいのですが、カウンセラーは相談者を、何て呼ぶのか待っているわけです。少しの期待感を込めながら。なぜ期待か。これは相談者を見立てていく上での一つの情報になるわけです。カウンセラーは、精神科医よりも一つ多くの情報を得ることになります。これはお得です。

高間先生と言う人は、こういう感じ。高間さんと言う人は、こういう感じ。そういう分類をこっちはするわけです。この見立ての中には、当然、年齢や性別、その他の情報も考慮されるでしょう。

先生と呼ぶ人はAパターンかBパターンかCパターン、さんと呼ぶ人もAパターンかDパターンかEパターンに分類され、それぞれはAパターンでダブっているのです。こういう見立ては、DSMやICDなどの精神疾患の分類と診断では考慮されませんが、心理的に見立てていく上での一つの情報になります。A~Eの各パターンが何であるかは企業秘密です。(笑)

ですから、カウンセラーとしては、初回のカウンセリングはかなり注意して傾聴するのです。

教科書的には、相談者には「高間さんでいいですよ。」というべきとされています。そのほうが対等の関係を作れるから、と。大学院などでもそのように学びます。なるほど、これは優等生的な考え方ですが、やっぱり先生と呼びたい人もいるわけです。そういう人には要らぬ負担を強いることになりますから、それはカウンセリングというものから外れていく可能性もあるわけです。私も20年ほど前は、高間さんと呼ぶことを強要していた節があります。真面目でしたね(笑)。

でも、カウンセラーとしての最初は、基本を守ったほうがいいのでしょう。先陣の教えには妥当性があります。基本を守っていると、自分の融通の利かない部分が見えてくるので、そこをSVしてもらうというチャンスもあるわけです。

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