沈黙は、カウンセリングルームの中で言葉をミルフィーユのように重ね合わせていきます。
どんな相談でもお受けいたします、ソレア心理カウンセリングセンターへ。
相談するNew York State of Mind
しんみりする秋です。しんみりなれる曲を検索してみたら、私の知らないアーティストばかり出てきました。一人だけ知ってたのは宇多田ヒカルの真夏の通り雨くらいでした。年齢を感じました(笑)。
それで自分の記憶の中を探してみました。出てくるのは1970年代ですね。ビリージョエルのニューヨークの想いでした。
色んなところを旅行して、田舎の生活も経験してきたが、こころはニューヨークさ。1976年の歌です。1968年の真夜中のカーボーイでは、ニューヨークを捨ててフロリダへ向かうのですが、10年経たないうちにニューヨークへ回帰していきます。年代的にはそういう時期だったのかもしれません。同じ頃、ポールサイモンは Still crazy after all these yearsを出しています。あの歌のムードも52番街を彷彿とさせます。ポールもニューヨーカーでしたね。この歌もしんみりとなります。
New York State of Mind、マークアーモンドもカバーしていてしんみりなれる曲です。ウヰスキーでも飲みながら。
しみじみ話す、しみじみと聴く
しんみりという感覚は、カウンセリングでも大事なのです。相談者がしんみり、ゆっくりと、しみじみ話せる空間を保証してあげることは、カウンセラーの仕事の一つです。
そういう空間で相談者が自分のこころをしみじみ内省していると、カウンセラーもしみじみしてきて、たまに発するカウンセラーの声が沈黙の中に吸い込まれていって、その空間がより濃密になっていく。リッチになっていく。それがその部屋の沈黙の質を高めていきます。
そういう質の高い沈黙空間を作り上げると、相談者は、よりしみじみと言葉を発することができます。カウンセラーがぽつりと話し、相談者がその言葉を反芻し次にまた何か話して、カウンセラーが反芻する。しんみりと、言葉がミルフィーユのように重なり合って、芳醇になっていく感じです。
このような反芻が大切ですね。それには、傾聴や沈黙が必要です。カウンセラーは沈黙を怖がらないことです。