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ソレア心理カウンセリングセンター

2020.02.03 |愛着とトラウマ(虐待)

配偶者の後を追って自殺すること【仲代達也と宮崎恭子】






配偶者の後を追って自殺するということは、それだけ深い絆で結ばれていたということでしょう。そういうものがあれば、精神科医療というハードワークもやっていけるのかもしれません。





仲代達也と宮崎恭子





夫・仲代達也へ向けて書かれた女優・宮崎恭子の遺書には「あなたは強い人です。強いからこそ一流なのですが、孤独になります。」宮崎は残される俳優・仲代達也の孤独を予見していたのです。仲代は「僕が強くなれたのは宮崎という相棒がいたからです。」と述懐しています。





仲代は、自分は自殺しようかと思ったそうです。配偶者と深い愛情で結ばれるとは、そのくらい強い絆を作るのです。二人は自分の人生に、相手の何かをお互いに見つけ合っていたのでしょう。





仲代が後追いしたくなる気持ちは、しごく当然の感覚でした。自殺というセンシティブな話なので誤解のないように言わないといけませんが、その感覚はなかなか普通では到達できない特別な感覚なのでしょう。





精神の発達とはまた別の次元で行われていく作業なのでしょうか。私には分かりません。





(配偶者の)後追い自殺する人々





有名人が自殺して、その後を追って自殺する人々がいます。この現象を群発自殺といい、ウェルテル効果といいます。若きウェルテルの悩みから取っています。群発自殺は若い人に多いからです。それはなんとなく分かるでしょう?





今回の話はそのような話ではなく、配偶者が死んで残された者が、後を追うように自殺するという話です。





私がそういう話を聞いたのは、作家・江藤淳という作家の後追い自殺です。彼は妻をガンで無くして気力がなくなり数か月後に自殺しました。そのニュースを聞いたのは、私が40代に入ってからでしたが、当時は、そういうこともあるのだなと思って聞いていました。





後追い自殺は臨床をしていると、ときどき聞く話ではあるのですが、そのことについて私は特別に何かの感情を持っているわけではないのです。かなしみに近い感情はありますが、それだけです。(それだけで十分かもしれませんが。)





そしてこの間、ある精神科医の先生と飲んでいるときに、その先生が言うのです。「僕は神さん(妻)が死んだら、後追い自殺しますよ」と。そのとき、私はその先生の瞳をジッと覗き込みました。





この先生は妻のことを、神さんとメールしてきます。それだけで二人の関係性が見て取れます。そりゃ自分の神様が死んだら、自分は死ぬしかないでしょう。江藤淳もそんな気持ちだったのかもしれませんね。このようなパートナーシップというのは、なかなか作れるものではありません。





そして「僕はね、結局開業医はやりませんでした。」とも言う。





その口調には、奥さんへの深い愛情が感じられました。妻のために開業を選ばなかったとは、一言もおっしゃっていませんでしたが、開業するとトンガラナイといけない部分もあるでしょう。それによって精神もトンガってしまうこともあるでしょう。それがイヤだったのかな。それが奥さんへの気持ちに何かしらの影響を及ぼしてしまうかもしれないと思ったのかな。そう勝手に想像していました。





そういえば、中井久夫先生も開業はしなかったですね。今、中井先生は、奥さんと同じ老人ホームで余生を送っています。





人生で不調を感じたときは、ソレア心理カウンセリングセンターへ。





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