こんにちは、愛着不全で先生にお世話になっている者です。
愛着不全って結局どう自分を癒してあげたらいいのでしょうか。
幼少期から思春期まで、外から見たら別に悪くない普通の家庭で育ったと思います。
でも幼少期は、幼稚園以降は親に甘えられなかった、母が怖かった、さみしい思いもたくさんしました。そして幼稚園以降他者にいじめられたり、嫌なことをたくさん経験しました。
そんな自分を振り返って、それはなかなか自己肯定感だとか自信が育たない環境だったなぁ、と今にして思います。
あれこれ小さい頃の自分を不憫に思ったり、あの時あんな感情、あんな思いだったなぁと気づくのですが、どのようにして自分を癒してあげたらいいのかよくわからなくなっています。
なんだか自分の人生で心の底から何も問題なく幸福だった時期がないような気がして、回復のイメージも湧きません、、
わたしのクライエントさんですね。いつもご苦労様です。
愛着不全の方がどう自分を癒していけばいいか、ですが、3つあります▽。
➊親への期待感を減らしていく。
➋自分が幸せだった時期を再確認する。
❸双子のカメレオンとの時間を大切にしていく。
愛着不全の人は基本的信頼感はきっちりと持っている方々です。つまり3歳くらいまでの自己の基盤はしっかりしているのです。
しかしそれ以降、学童期に入ってくると、親との関係が脆弱化します。なぜなら、親も精神発達が学童期相当ですので、学童期の対応しかできないからです。責任を自分で負うことから回避します。
このため子どもはストレスをためて、自己愛が健康に育つことができなくなり、自己愛的な脆弱性を持つようになります。この辺りから、自己肯定感の急降下が起き、自信も地に落ちていきます。
あなたのようにいじめにあうと、それは加速するでしょう。だんだんと人生の灯台が届かなくなり、暗闇の海を彷徨うようになります。
同時に【見捨てられ不安】が大きくなって、誰彼となく自分に親切にしてくれる人々に、「見捨てないで!」としがみつくようにもなります。でも彼らが一番しがみつきたい人は、親なのです。【親の愛情への飢餓感】が増大していきます。
この治癒のためには、まず➊親への期待感を減らしていくことです。親をあきらめるのはハードルが高いですが、結局は、このあきらめができると、あなたの人生も展開を迎えることができるでしょう。
また、上の説明の通り、イヤイヤ期に入る前くらいまでは幸せな人生を送っていた可能性が高いので、➋それ以前の幸せだった時期を再確認するといいです。
おススメしているのは、➋2歳くらいの自分の笑っている写真をスマホの待ち受けにするのです。
他者に怒りを感じたとき、依存傾向を感じているとき、その笑顔を見て、純粋な気持ちを感じていた頃を実感してみるといいでしょう。
わたしはこれをMMMと呼んでいます。May in My Mind の略です。メイとはトトロに出てくるメイちゃんです。あのメイちゃんのような屈託のない自分を取り戻すことです。
そういう日常の中で、あなたは❸双子のカメレオンに出会っていけるでしょう。母性、父性よりも重要なものがある、それが双子=トモダチです。
【愛着の治癒】自分の色がないカメレオンが見つけた安全基地の作り方|双子自己対象という生き方
△この記事は愛着障害の人向けに書いたものですが、愛着不全の方も、双子はどんな人にとっても重要な概念になります。自己愛的な脆弱性を回復させるためのキーワードになります。
これが愛着不全の方々の回復イメージです。