高間先生のカウンセリングに通わせていただいている者です。いつもありがとうございます。
通い始めて8-9ヶ月くらいになるのですが、自分の中の変化/成果を感じられず、通うのがしんどくなってきています。。。
少しでも自分の励ましになるかと思い下記の記事も読ませていただいたのですが、おそらく自分は「②地盤が沼地な人」に該当するので、治療はまだまだこの先長いと知り、輪をかけてモチベーションが低下してしまいました。
【カウンセリング、苦しい、やめたい】とき自分の回復曲線をチェック (solea.me)
すぐに成果を求めてしまう思春期の自分が顔を出しているのはわかるのですが、、、あと数年~十年と言われると、なかなか絶望だなあと思ってしまいます。
治療のモチベーションを保つ方法などは無いでしょうか?
カウンセリング、いつもご苦労様です。あなたは愛着不全のカウンセリングを継続されているのですね。愛着障害も含めて、愛着に関するカウンセリングは大変です。前進と後退の繰り返しが続くので、モチベーションも下がりがちになりますね。
こういうときにわたしが話しているのは、
とにかく足元を見ながら歩いてみてください
ということです。視線をあげてしまうと成果が気になってしまいます。遠くかすんだ未来を見ることで絶望も襲ってくるかもしれません。
未来や過去にひきずられずに、いまの一歩をかみしめていく
これはマインドフルな生き方そのものです。じゃあ、マインドフルネスをやればいいのかというと、そういうことではありません。何かの方法ではないのです。マインドフルネスも方法ではありません。それが単なる呼吸法や瞑想の技術になってしまっていると、「今」から離脱して成果主義に堕ちてしまいます。
成果から離れたところに回復があるわけですので、スキルを求めた瞬間に回復から遠ざかるわけです。ですから、
思考を排除した状態で、足元の一歩を踏みしめる。
これが重要になってきます。そして足元をみながら色々な感情を感じている。これがあなたの感情の救済につながっていくでしょう。思考を排除すること。これが日常の生活習慣にまでなれば、愛着に関してのセラピーも前進していくでしょう。
愛着不全の人はとくに怒りに苛まれやすいです。怒りを感じているときは視線が上に上がっているときかもしれません。うつむき加減にして、強制的に視線を足元に落としてみましょう。ムリをしてポジティブにふるまう必要はありません。それをやってしまうと、気晴らしどころか、怒りに点火してしまうこともあり得ます。
うつのときはうつらしく、下を向いてトボトボと歩いていきましょう。
これが結局は自分を大事にしていることにつながります。変に気晴らしなどをしないほうがいいでしょう。周りから暗いといわれるかもしれませんが、暗いときは暗く生きる。これが秘訣です。水が低きに流れていくように、無抵抗で生きていく、これがマインドフルネスです。
カウンセリングのモチベーションの維持は「水になる」こと。
お忙しいところ、ご回答ありがとうございます。
すごく参考になりました。。。
未来(過去も?)に目を向けすぎてて現在が疎かになっていたなあ、と気付きました。
今までもゴールばかり想像して生きてきたような気がします。
成果を焦っている気持ちも、未来への絶望感も、今はそれでいいと思えたら、少し楽になるかもしれないですね。
(人間は脳が発達しすぎて遠い未来/過去を考えすぎのような気がします。)