ホームページの人工衛星の人と海底1000メートルの人(いずれも愛着障害)について質問です。これらは『解離』状態を表現してるように理解させて頂いたのですが、人工衛星の方の後日談として、地球の軌道から更に離れていく体感を話されたと書かれてましたが、これは回復しても解離の特性は残り、また精神の発達段階(愛着から離れる老年期?)と連動しての作用なのでしょうか?
回復すると解離しなくなり、人工衛星から地球に降り立つか、衛星と地球の間を行き来するのかと想像してました。また海底の何トンという水圧は罪悪感の例えと読んだのですが、罪悪感もファンタジーの瓦解と共に無くなっていくとすると、この方は海底から浮上されたのでしょうか?それとも人工衛星の方のように海底のまたその先の世界(想像はできませんが仮定として)に向かわれたのでしょうか。
一般的に成長した人は愛着がありますので、愛着障害のような愛着のない世界の話は分かりづらいかと思います。ましてやわたしの文章力のなさもあるでしょう。
しかし細かに見て行くと、だんだんと愛着障害像が浮かび上がる可能性があります。その意味でも今回のような質問は大歓迎です。ありがとうございます。
さて、愛着障害の人の取る戦略の中のひとつとして「解離」があります。自分の感情を自分本体から引きはがすのです。ただ解離しない愛着障害の人もいますし、解離=愛着障害ということでもありません。それくらい解離は日常的な風景と言ってもいいかもしれません。
わたしの記事で、人工衛星とか海底1000メートルとか言っているのは解離のことではありません。そういう「生き方」ということです。
ですから愛着障害から回復すると解離はたしかになくなります。解離できなくなります。しかし生き方は残ります。人工衛星とか海底1000メートルとかは変わりません。むしろ生き方はもっときびしくなるかもしれません。
人工衛星の周回軌道がもっと高くなったり、海底3000メートルほどになったりもすることもあります。しかし回復はしているので、そのくらいの距離感であっても「楽」なことには変わりありません。
回復するとスペースシャトルが出来上がって、人工衛星と地上を行ったり来たりできるようになります。しかし彼らの故郷は地上500キロメートル上空の周回軌道です。海底も同じですね。浮上したり潜ったりしながら生きていきます。高性能な潜水艦になるわけです。
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