https://youtu.be/BG3dnQ-Q1g4?si=NYNrYfq5vc8U8AOm
このような動画を観ました。
安心感が無く育つと、
創造性がなく、保守的で、自分のことを決められない、とあります。
大人になってからの治療で、これらは治るのでしょうか?
それとも楽にはなるけど、人格はもう形成されてしまってるので、面白みがなく、真面目で、受動的な性質は、そのままなのでしょうか?
また以前、ジョン・レノンは愛着障害だったとご説明されてましたが、ジョンは創造性、積極性、主体性の塊に思うのですが特例でしょうか?
愛着障害の通常、真面目で保守的な人格になるのでしょうか?
気を付けなければいけないことは、創造性がない、保守的である、自分で決められない、これらの事象(パラメーター)は、愛着障害特有の事象ではないということです。これらの事象よりも、愛着障害特有の事象としては「親密が恐い」「初対面はOKだが何度か会ううちに障壁を高く作っていく」こういうことが愛着障害に特有な事象です。
ですからURLで教えていただいた心理学実験も、片手落ちの感が否めません。
愛着障害はPTSDですので、戦争下を生きるようなものです。そうなると、創造性のような自由さからは隔離され、好奇心を封鎖して毎日を見つからないように保守的に生き、自己決定をする余裕がない、ということは起こりえることです。
しかし太平洋戦争が終わって焼け野原となった東京の街から復興が起きていきます。これが愛着障害の人々の回復イメージにつながるでしょう。しかし、そこまで期待することもありません。毎日が平和にすぎていけばそれだけで十分ですね。スリルを求めたりしなくなります。その保守性は糾弾されるべきものではありません。それをとやかく言う人がいたら、その人はきっと戦争の恐怖を味わったことのない人なのです。
だからマジメで保守的な人格になるということは悪いことではないのです。
ジョンレノンの創造性や積極性は、スリルを求めるフィロバット的な思考からくるものです。フィロバットとは愛着障害の人々が指針にしている思考ともいえるでしょう。だから刹那的だったりします。そこには「自由な楽しさ」は息をひそめているでしょう。ジョンは自由だったけれど、かなしい自由だったと、わたしには思えます。
フィロバットについてはバリントのスリルと退行をご覧ください。専門書ですので、しきいは高いですが、フィロバットのかなしみが少しでも伝わってくれるといいなと思います。wikiで概略を読むのでなく、あなたの目で直接、専門書を読まれることをお勧めします。最初は分からなくても、何年か経てば読み解いていけるでしょう。そのくらい奥の深さを持っているものが名著と呼ばれるものですから。