先生の話の中でよくカメレオンの話が出てきますが、友達の存在によって普通の生活が送れるということもあるのでしょうか
私は愛着不全で、30代に入ってから特に恋愛絡みで色々な問題を抱えてきました。ですが先日大学・高校の友達と数年ぶりに会った時にとても居心地が良く、ダメなことをはっきり言ってくれたり自分の感情を言わずともわかってくれていたことに改めて気づきました。思えば高校大学時代は友人に囲まれとても安定した時間だったように思います。このようにカメレオンとまではいかずとも、愛着に問題があっても友人の存在に救われ回復する(したように見える?)ケースもありますか
また、それは一時的に楽になるだけなのか、それとも友人と過ごすことで本当の意味の回復となることもあるのでしょうか
愛着不全の方に限らず、愛着障害の人も、愛着に問題のない人も「友だち」というものは大切なものです。
ですから、3.11 東日本大震災で被災者救出へ向かったアメリカ軍は、「トモダチ作戦」と名付けたのです。
トモダチがいればすべての問題が解決するわけではありません。しかしその存在によって、あなたが日々を送る生活の質のようなものは変わっていくでしょう。愛着不全の方なら、治療の不時着地点への視界が良好になるかもしれません。
あなたは高校、大学の良い友人がいるようですね。どうか彼らを大事にしてください。いまつき合っている男性よりもよっぽどこころの支えになってくれるかもしれません。
愛着不全の方は、親を求める気持ちはなかなか収まらないかもしれません。それでもトモダチがいれば、なんとか乗り切っていけるかもしれません。それがカメレオンなら、言わずもがなです。
あなたのダメなところを笑い飛ばしてくれるトモダチは、人生で何人会えるかわからないほど貴重なヒトです。どうか、彼らとの関係が続きますように。