はじめまして。悩みがあり毎日netやSNSを彷徨い高間先生のスタンドFMを知りました。優しい語り口に癒され、また自分にあてはめて考えられて思考停止から抜けられる時間が増えました。ありがとうございます。letterと迷ったのですが長くなってしまいこちらに失礼しました。ご多忙とは存じますがお目通しいただけましたら有り難いです。
現在私は結婚前提の彼と同棲中です。以前は結婚に迷いはなかったのですが彼がリモートワークになって在宅になってから不安が出てきました。彼はクールで感情的なタイプではないことが私は好きで心地よいと思ってたのですが、仕事中はそうでもないのか苛々してる場面に日々遭遇するようになりました(私は元々在宅ワーク)それが地味にストレスで落ち着かないので仕事に集中するために私はカフェなど外でやる工夫をしてるのですが、このように彼から逃げるようにしてるのではこの先やって行けないのでは?と不安になっています。
また彼の苛立ちを収めようと自ら率先して彼の仕事を手伝ううちにそれが当たり前になりつつあります。彼は独立予定があるので私が手伝う未来が透けて見えて今後彼の秘書みたいになって自分の仕事が消えてしまったら逃げ場が無くなってしまうという恐さがあります。
ちなみに彼の苛々は全然軽いもので多分ごく一般的なものだと思います。「ムカつくなぁ」「なんだこれ無駄なんだよ」とかピリピリしながらボヤいてる感じです。だからこんなことくらいで嫌になるなら結婚そのものが向いてないのでは?となっています。そして今まで友人や恋人がこちらに感情を曝け出すという経験がほぼ無かったんだと気づきました。これは特殊なことでしょうか?ドラマや映画またはプライベートを隠し撮りしたバライティー番組などでは人は皆、身近な人に感情を特に隠さず出してて、それが普通のこととは頭では理解できるのですが体が追いつきません。
高間先生はとても紳士的な語り口で安心できるのですが奥様やご家族にはもっと砕けて素直な感情を出したりなさりますか?最後は個人的なことをお聞きしてすみません。スルーでも全然構いません。こうやってる今も彼から逃げて外にいます。家でやらなくちゃいけないことが溜まっているのですが帰りたくなくて外でこれを書いています。読んで下さってありがとうございました。
スタンドFMも聴いていただいてありがとうございます。まず、第一に考えたほうがいいことは、「仕事とプライベートは分けましょう」ということです。
1990年代はこれは当たり前のことでした。その頃はメールなどもまだなくて、先進的な外資系企業の社員がメールを自宅で読んでいたくらいでした。
それが2000年に入ってネット社会が加速しだして、2010年頃にスマホ社会に入って、仕事とプライベートの境目が瓦解しました。
それによって、人は仕事に降参してしまったのです。プライベートを仕事に明け渡してしまいました。これは人間にとっては大きな不幸だったと思います。でもそうなってしまったのですから仕方ないですね。自分たちでなんとかしないと。
2020年、コロナ時代に入ってリモートワークによって、もう生活が仕事と切断することが難しくなりました。
ネットの恩恵も当然あります。わたしがこのお返事を書いているのは、電車の中です。けれど、それがいいかどうかは個人の哲学にもよりますが、明らかに言えるのは、こうやってプライベートが仕事に浸食されてきているということです。
別に文化論を言うつもりはありませんが、そんな状態ですので、ここはプライベートを仕事をわけたほうが、幸せな時間を送れますよ、ということです。
つまり、あなたがカフェへ避難するのは、彼とのプライベートな時間を大切にしようとする現れですので、たいへん良いことだと思います。
いまから40年前、日本がバブルに入る前、昭和の終わりころは、会社から退社すると仕事から確実に切り離されました。携帯すらなかった時代です。それによって人々にはこころの自由があったのです。
いまはこういう文化ですから、この中から、仕事に食いつぶされないようにどう生きるか、そういうリテラシーが必要とされている時代なのかもしれません。わたしはもうすぐこの世からおさらばしますが、今は過渡期だと思います。そのうち強大化してしまった「仕事」が、その力を失っていく時代がくるでしょう。仕事が「趣味」に落ちぶれば、「稼ぐ」という言葉が死語になる時代も近いのかもしれません。それは数十年後の近未来に必ずやってくるはずです。そのくらいの予言は誰にだってできます笑。
心理の話ではなくなりました💦
ところで近い人へ感情を出す件については、心理の問題がありそうと思われるなら、そこで悩んでいらっしゃるなら、相談されてもいいのではないでしょうか。簡単ですが、これが一番お伝えしたかったことです。