いつもこちらで勉強させて頂いております。
成人学童期の母親からでも成人期の子どもになることがあるとすれば、どのような場合でしょうか。子どもの特徴などお聞きしたいです。
また愛着障害と愛着不全は全く別のものとして捉えるとお聞きしましたが、カウンセリング途中で診断が変更され治療方針が変わるとしても、余り問題はないのでしょうか。
成人学童期(愛着不全)の母親の子どもが、成人期まで発達できるかというと、それはとても難しいことのように思えます。
そういう場合があるとすれば、母親との大きな葛藤を何らかの方法で乗り越えた、解消した場合でしょう。抽象的な表現になりますが、この辺までしか言えません。
わたしの経験でも、そういうケースは少ないです。お会いしたことはありますが、葛藤が解消しているので、1回のカウンセリングで終了になります。ですから、その人がどんな人生を送ってきたのか、よく分かりません。
ただ、別のケースもあります。
子どもが成人期になったということは、実は母親が、成人学童期ではなく成人期だった、というケースです。母親の見立て違いだった、というケースですね。
これは祖父母の代まで見立てを進めていって、ようやく気づけるわけです。母親と祖父母の関係がこじれていて、母親が思春期を引きずっているように見えている場合ですね。このケースは結構あります。心理士はそこまでちゃんと見立てなければなりません。
途中で見立てが変わる件ですが、愛着障害も愛着不全も、受容と傾聴のカウンセリングをしているわけですので、見立てが変わっても問題はさほどありません。やり方はかわらず、ちょっとシフトするだけです。ドライブに例えると、4速で走っているか、5速で走っているか、くらいの差でしょう。いまはオートマ全盛ですから、この例えも分かりにくかったらスミマセン💦