はじめまして。私は今まで何度かカウンセリングを受けたことがありますが、カウンセラーさんの見立てを教えてもらったことはありません。
こちらを読ませていただいて相談者さんがご自身の見立てを了解させてることが伺い知れて、良いなと思いました。昔、一年くらいカウンセリングに通ってましたが見立てを全く伝えて頂いてはなかったので、自分の愛着スタイルや精神年齢はいまだにわかりません。
ソレアさんでは何回目くらいに愛着障害、愛着不全、あるいは普通の成人期ということをお伝えするのでしょうか?
見立と診断は違うというところをまず押さえておきます。私の場合は、次のように使っています。これがあいまいな心理士も多いと思いますが、あくまでも私の場合ということでお話を進めます。
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見立ては心理学的な判断で、精神年齢に準拠して立てるもの
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診断は精神医学的な判断で、DSM-5などに準拠して立てるもの
ですので、カウンセリングは心理学的な行為ですので、見立ては必須のものになります。逆に精神医学的な判断は、参考までにとどめます。
見立てをいつクライエントに伝えるか、これは見立てが分かったときに伝えるようにしています。ですから、初回のときもあるし数回後のときもあります。
しかし、この伝え方は相手によって違ってきます。ストレートに愛着障害と言う場合もあるし、そうでない場合もあります。ストレートに言わない場合はほのめかしたりします。この差はどこで出てくるか、これは治療論になりますので、ここ(ネット上)では話せません。心理職の方は私のスーパービジョンを受けてください。そのくらいナイーブなものが含まれているということです。
愛着不全も同じですね。こっちのがもっとストレート度が下がります。伝え方も難しくなり、ぼんやりと伝えます。
成人期の人の場合は、伝えないことが多いでしょうか。伝えなくても成人期の人は、こちらが傾聴していると自分で気づく態勢に入りますので、伝える必要はないわけです。伝えてしまうと、それはたぶん「余計な情報」となって、気づきを阻害しかねません。そうなると、せっかくのカウンセリングなのに、もったいないことになりかねません。
結論として、伝えると、伝えない、そしてどのように伝えるか、はかなり高度な話が含まれてくるのです。伝えたからOKというものでもないことを理解していただければと思います。