いつも読み尽くせないほどの記事や放送本当にありがとうございます!長い文章を読む習慣がないのですが高間先生の文章だけは頑張ってる感覚なく日課のように読めます。進行中の御本もとても楽しみです。
質問ですが、カウンセリングの「スタート地点」という言葉が何度かあったと思うのですが、自分が思ってたのより先生がおっしゃるスタート地点とはずっと先のことのような印象を受けました。
継続で続いてる限りカウンセリング初回がスタート地点だと単純にイメージしていました。ですが、そう簡単なお話ではないように認識が変わり、もし可能なら少しお話いただけたら幸いです。
高間先生が時々言われる「スタート地点」というのは浅い感情を話し切ったあたりでしょうか?(それには結構な時間がかかるように想像しました)それとも感情の浅い深いはいつでもあることで、もっと違う観点でのお話でしょうか?
いつも記事を読んでいただいてありがとうございます。
カウンセリングのスタート地点という表現は、ときどき使いますが、そんなに深い意味はありません。ここからがいよいよ本番だよ、そんな意味合いです。
自分がどういうときにその言葉を使っているかと振り返ると、愛着不全の方へのカウンセリングに対して使っていることが多いかなという印象です。
まあ、その話はそれとして、もっと一般的に考えると、ヒマラヤなど超高山へのアタックのような感じですね。山の五合目、4,000mあたりにベースキャンプを置いて、そこを基地にして頂上へアタックする。
4,000mですので、日本には存在しない高所になりますが、そういうところまで荷物を持ち上げてきて、ここから周到に頂上を目指す、そんなきびしさと緊張感と高揚感がみなぎっている感じです。
おっしゃるように、浅い感情を話し切ったあとに現れる深い感情へのアプローチの場合もあるでしょう。自分がどうなりたいのか、ようやく分かったときのこともあるでしょう。自分が向かっていた山が、裏山のような丘ではなく、超高山だったと認識したときも含まれるでしょう。
いろいろとありますが、「これからが本番だよ、さぁ一緒に登ろう」、そんな思いを込めて、スタート地点という言葉を使っています。