ダブルファンタジーとは、高間の造語であって心理学で共通に使われている言葉ではありません。この言葉を最初に使ったのが、「孤独と愛着~ダブルファンタジーへ生きのびる人々」です。
この書籍では明確にそれを定義できていませんでした。試論のような形で登場しています。一度壊れたファンタジーが、再度構築されて別のファンタジーとして生きのびるような感じです。
ですからこれを「成熟した防衛」と言えるかもしれませんが、それが果たして防衛なのか?というと疑問に思えます。
いま書いている原稿では、このダブルファンタジーが言葉を換えて出てきます。「外側へ崩壊し、内側へ崩壊する」という部分で書いています。これは、外側の解離と内側の解離を想像すれば分かりやすいかもしれません。
けれど解離したことのない人には、言葉では理解できても、体験できないので疑問は依然として残り続けるでしょう。しかし、現時点では、外側と内側への瓦解、これがダブルファンタジーと言えるのではないかと思っています。
- 一度目のファンタジー崩壊で治癒する
- 二度目のファンタジー崩壊でダメ押しになって、日常へ還ってゆく奔流に乗る
そんなイメージです。
ソレア心理カウンセリングセンター ベストアンサーを選択しました 2023年7月26日