カウンセリングを受けたら生きやすくなるじゃなく今ある問題が片づいていって、さらにイキイキと自分らしく自己実現?的な生き方をできるような期待を漠然と持っていました。今も捨てきれません。
冷静になれば問題を解決したり人生を輝かせるのはカウンセラーさんではなく自分自身なのに、頭ではわかってるのですが、感情というか体がとか理性でない部分が、自分は何もせずにただ何度も話すだけで今までは手の届かなかったり諦めてたことなどを実現して楽しさや幸せを手に入れるようになれる、と思うことをやめられない自分がいます。
でもカウンセリングを重ねるほど、それは非現実的な妄想で何もわかってなかったんだ…と思うよになり気落ちするようになりました。カウンセリングに行くほどにそういう憂鬱な気分が深まって行くので(精神年齢が少し上がって?現実が少しわかるようになってるかもしれませんが)だんだん行くのがおっくうになってきたし前はカウンセリングノートを書いてたのですがやめてしまいました。
こんな自分はどうカウンセリングと向き合って行けばいいのかアドバイス頂けたら幸いです。よろしくお願い致します。
カウンセリングだけに限らず、あらゆる心理療法は自己と対峙(対話)するところへ連なっています。
カウンセリングが終わるころには生きやすくはなっていますが、そこへ至る道がしんどいのは事実です。そして「生きやすくなった」というのは結果であって、それを目的にしているうちはなかなか「そこ」へ至る道が開けてこないのも事実です。
- イキイキと自分らしく
- 自己実現的な生き方ができるように
これらは確かに実現しそうですが、それを欲していては実現しない、というやっかいな性質があるのが人間なのです。
・欲すれば欲するほどにその道から遠のいていきます。
・結果を求めるほどに結果から遠ざかっていきます。
現代社会はともすると結果優先です。その傾向から足を洗うというのもカウンセリングで体得していきたいものの一つです。
自己実現というのはだいたい「結果」が付き物です。ですから自己実現という妄想的なことは考えないようにしましょう。自己実現という思考からオープン(自由)になることです。
手の届かなかったり諦めてたことなどを実現して楽しさや幸せを手に入れるようになれる、と思うことをやめられない
これは誰しもそうでしょう。しかしここで着目してほしいのは、「思っている」ということです。これは、感情でも感覚でもなく、思考なのです。あなたの思考があなたを縛っているわけです。楽しさを手に入れたいという頭からの強い欲求が、あなたの日常やカウンセリングしているときのあなたを縛っているのです。
頭のなせる業(わざ)。ここから自由になることがあなたのカウンセリングを進めていく上では重要になってくるキーワードでしょう。
つまりもっとオープンになることですね。幸せになることからオープンになる、幸せに縛られないこと。
こういう態度で生活していられれば、あなたの身の回りに、涼しい風が吹く瞬間も気がつけるようになるでしょう。その風こそ、あなたに心地よさ(幸せ)を持ってきてくれます。そういう自己充足を繰り返すことで、だんだんと生きやすくなっていくでしょう。
カウンセリングはそういうあなたの日常の態度をチェックするためのものです。そういう機能もカウンセリングにはある、ということです。