カウンセリングを受けてから、今まで意識せずにいた自分の言動が次々に目について、自分のことが嫌で嫌でたまらなくなります。
自分の気持ちよりも相手を不愉快にさせないことにばかりエネルギーを使っていて、一体何のために生きているのかわからなくなりました。
気づいたからと言ってすぐに変われる訳もなく、そんな自分を見つける度にとても嫌で、抑うつ的な気持ちになってしまいます。
意識していなかった自分の言動が目についてくるというのは、つらい状況かもしれませんが、カウンセリングが進んでいるということです。
行動している自分がいて、その自分をうしろからみている別の自分がいるわけです。
その結果、嫌で嫌でたまらなっている自分もいる。最後の「嫌で嫌で」と思っている自分は、うしろからみている別の自分ではなく、おそらく「いつもの」あなたでしょう。思考的なあなたです。
このいつものあなた、思考的なあなたについてはほっておいてもいいでしょう。それよりも、【うしろからみている別の自分】に注目してください。つまり、
今まで意識せずにいた自分の言動が次々に目についている、自分です。
この、自分を客観視できている状態、自分に気づいている状態が、あなたの未来を切り開いていくでしょう。
■自己を見通すということ
自己を客観視できるというのは、瞑想の一つの目標です。瞑想には3つの種類があります。
- 集中瞑想(禅など)
- 自己客観視瞑想(マインドフルネス、ヴィパッサナー)
- 自己超越瞑想(アクティブ瞑想)
この3種類の中の、自己客観視瞑想の状態が達成できているということです。そしてこの自己客観視瞑想こそ、いまハヤリのマインドフルな瞑想なのです。
あなたの生活のいたるところに、このマインドフルな状態が訪れて来れば、冬が春に移り変わってゆくように、あなたの日常生活に、マインドフルな状態があふれていくでしょう。
それによってジャッジする思考的な自分も影を潜めて、しだいに抑うつ的な気分も改善されていくでしょう。ですから、いまの状態に抵抗するのではなく、水が低きに流れていくように、身をまかせていることです。この行動じたいも、自己客観的な行動ですから。