以前から不思議に思っていることです。
例えば、嫉妬や怒りや見捨てられ不安などが親との関係の中で出来てしまったものだとゆうのは理解しています。
ですが、それが色んな場面で発動するのが本当に厄介です。
例えば、それ程思い入れのない人にまで強い嫉妬の感情が湧いたり…。
その時、疑問で頭がいっぱいになると同時にすごく苦しくなるのです。
何故このようなことが起きるのでしょうか?
客観的に「ああ、また発動してしまっているな」と思える様になれば少しは楽なのでしょうか?
感情は思ってもいないところで発動します。しかしその発動状況を観察すると、「思ってもいない」ように見えているだけで、実はどこかで思っているのです。
ではなぜ、思ってもいないように見えるのかというと、感情と思考のスピードの差があります。
- 感情が時速300kmくらいで高速をぶっ飛ばすとすると、
- 思考は時速3kmくらいで田んぼのあぜ道をゆっくり走ります。
このくらいのスピードの差があるのです。ですから感情の起動が圧倒的になるのです。思考・認知が追い付きません。このため感情をコントロールするのが難しくなります。
人間は思考する生き物で、いつでも考えています。しかしこの思考が、感情が暴走を始めると成す術もなくなるのです。
ということは、感情を見るには、普段彼らが暴走していないときに見ておくことですね。そして暴走を始めそうになる前に手立てを打つことです。それが思考にできる精一杯のことです。
それには日頃から、自分の感情に自覚的になっておく必要があります。オオカミのような野生のものですから飼いならすわけにはいきません。仲良くなる程度ですね。でもそのくらいになれば十分感情と付き合っていけるでしょう。
イメージとしてはナウシカが虫たちと仲良くするような感じです。怒りに震えて目を真っ赤にして、人間へ向かってくるオームに対して「森へお帰り」と諭す、ああいう感じですね。オームを尊重しているのですね。決して人間が主ではない。
同じように思考が主ではなく、感情と同等のものであるということに気がつくと、思考でコントロールしようと思わなくなり、その世界には平和が訪れるでしょう。