特高警察のご説明たいへん勉強になりました。特高警察については知識でしか知りませんが「欲しがりません勝つまでは」の時代の恐ろしい警察の理解で合ってますでしょうか。ただでさえ厳しい戦時中のさらに最も厳罰を強いる国家の警務官と共に生きる人生って想像ができない厳しさだなと思いました。まさに戦禍の中の終わりなき戦いですね。いつも学びをありがとうございます。
特高とは、特別高等警察の略で、戦時中に共産主義・自由主義者などを取り締まるために作られた組織です。
■誰のこころの中にも存在する特高
それと同じような警察が、人のこころの中にも巣くっていて、彼らが自分の言動の取り締まりを行っているのです。そして両親からのしつけが、この取り締まりルールの母体になります。フロイト的にいうと「超自我」といいます。
カウンセリングは、この特高を解体するというよりも、特高を仲間に引き入れるように進んでいきます。つまり特高を見守る上のレベルの存在があるのですね。
この上のレベルのことを、便宜上「ハイヤーパワー」と呼んでおきましょう。これは何も、スピリチュアル的なものでも、優れたものでもありません。あなたの中にいる、両親からのしつけがまだ及んでいない要素です。
イヤイヤ期に入る前のあなた自身。ニコニコしておしっこやうんちを漏らすことができていた頃の純粋無垢な存在であるあなたです。
母子関係において愛着が存在していれば、このハイヤーパワーとの遭遇も難しくありません。この純粋無垢な子どもが最強なのです。
■ニーチェの三様
ニーチェはツァラトストラで、人は、三つの形に変化して成長していくと説いています。
- ラクダ
- 獅子
- 子ども
この順番で成長が起きるといいます。それぞれの状態には、それぞれのルールがあります。
- ラクダは、「汝なすべし」の世界です。特高(黄金の龍)が支配する世界、超自我が全盛の世界です。ルールは厳しい人もいれば、緩い人もいるでしょう。
- 獅子は、「われ欲す」の世界です。特高を倒して自由に生きようとする姿勢です。
- 子どもは、「あるがまま」の世界です。ルールに縛られず、かといって獅子にも支配されず、真の自由をのびのびと謳歌している状態です。
ハイヤーパワーとは「子ども」の状態なんですね。そしてその子どもはあなたの中に必ず存在しているのです。いまはゆりかごの中で眠っているかもしれませんが。
■永遠に続く循環
そしてこの3つの変化は終わりがありません。死ぬまで成長は続きます。
- ラクダ1→獅子1→子ども1
- ラクダ2→獅子2→子ども2
- …
- ラクダn→獅子n→子どもn
この永遠の循環を、途方もないものと思う人もいるでしょう。それはおそらく「子ども」を経験する前に止めているからです。子どもを経験するたびに、この循環に歓びを感じていくでしょう。2~3歳までのあなたのパワーを取り戻しましょう☺。
このGWの期間中に、あなたの中の自由な子どもを発見する旅に出てもいいかもしれませんよ☺