愛着障害と誇大性について優しく詳細なご回答誠にありがとうございました。私のペルソナは脱抑制ぽいので納得でした。変なテンションで絡んでしまうので疎まれ易いと思います。質問箱を拝読していつも感じる高間先生の徹底した受容と寄り添いを改めて体感出来て幸せです。と言いつつダメ押しで世間の誤解?というか私にとってはまさしく図星な過敏性自己愛パーソナリティ障害の解説があり、私はこの説明が自分そのものに思えるのはそのまましかり「それが真実なのか」それともこういう手厳しい言葉はある意味きつけ薬になって「世界に対しての防衛線になるから真実に聞こえる」のか今一度お伺いしたくすみません。
動画は25分あるので概略を書くと「過敏性も無自覚型(誇大型)と根っこは同じで自分を守ることしか考えてないナルシストだから関わると大変」という過敏性パーソナリティ障害?の被害に遭われたという方の赤裸々な分析です。
高間先生がご説明して下さる過敏性の方々には全く合致しないと思うのですが、私個人への言及だとしたら図星この上ない分析です。とくに「何もしないのでずっと無能なままの幼児的万能感の持ち主」など自分にピッタリのキャッチコピーに感じました。この動画以外にも一見大人しいが自分のことしか考えてない「隠れ自己愛タイプ」といった説明はyoutubeなどに結構あり、いずれも自分の芯に迫ってくる自己認識そのもので、また周りの態度から時折見えてくる見たくない自己像です。
愛着障害の自己認識はどういうものなのか、これらの辛辣な他者からの認識とオーバーラップするのか、それとも私がカウンセラーの見立てを勘違いしてるだけなのか(実際は愛着不全か脳機能障害だが頃合いを見計らって曖昧に伝えて下さったのを希望的観測から誤認したとか)ずっと考えてて、愛着障害、愛着不全、脳機能障害の切り分けにどこよりも詳しく真摯にお伝えして下さってる高間先生にまたの質問をさせて頂きました。「自己認識と自己理解は連動してる」と思うのでしつこくもすみません。
YouTubeを(全部見ている時間がないので)2/3ほど拝見させていただきました。その趣旨は「過敏性も無関心型(誇大型)も根っこは同じ」ということを言いたいようですね。
その前提からして間違っているので、訂正をしなければならないでしょう。世の中の自己愛の理解がそのへんで止まっているのはとても残念なことですが、自己愛の治療は難しいので致し方ないのでしょうか。
- 無関心型は自己愛の障害では重症といわれる部類に入ります。DSM-5では自己愛性パーソナリティ障害と診断されます。この実態は境界知能です。
- 過敏型は自己愛の障害では軽症に入ります。コフートの定義によると「自己に障害をもつ患者」と診断されます。この実態は愛着障害です。
以上より、無関心型と過敏型の根っこは違うものです。決して同じであるとは言えません。(高橋和巳:カウンセリングセミナー上級コース講義テキスト, 2018)
この動画でもう一つ違和感を持ったのは、返報性の原理についてです。これは「お返しをしなければ」という人間心理を説明した社会心理学で用いられる用語ですが、これを臨床に使っているところです。この用語は、自己啓発界隈の人がよく使う心理学用語であることです。この動画を作成した人は臨床家ではないのでしょうか。それで価値が低いとはいいませんが、この説明が間違っているのです。
- 動画では、返報性の原理によって、過敏性は「自分の弱さを見せて同情を引こうとしてくる」といいますが、過敏型の特性のひとつとして「自分を表に出すことさえしない」ので自分の弱さを他人に見せることはしません。自分の弱さを外に見せるのはどちらかというと、無関心型です。
- この動画は過敏型ではなく無関心型の説明あるいは一部の愛着不全(成人学童期)の説明になっているようです。
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