私は小さな頃から、なまけたりだらしない一面を持ちつつも、周囲に迷惑をかけないように気を張って我慢をしながら生きてきたように思います。
両親などに対して私は、心の底ではビクビクしていますが表面上では普通を装うようにしていて安心を感じたことは少ないような気がします。
1年ほど前に、様々な問題を抱えて人生に行き詰まりを感じたことと、表面上の問題だけでなく愛着などにも問題があるのかなと思い、カウンセリングを受けるようになったのですが、
カウンセリングでは、何かを教えたり、アドバイスはしない。相談者が、悩みを解決する気づきを得るための場を提供するだけ。心を癒すのは、カウンセラーではなく、相談者自身。カウンセラーは、相談者が悩みを表現できる安心安全な環境を作り、質問と傾聴を繰り返しながら相談者を見守ってく。
という話をされました。
私としては、自分だけでは問題解決するのが難しそうだと思ったのでカウンセラーさんを頼ったつもりだったのですが、上記の言葉を聞いて、問題解決の気づきを得たり自分の心を癒すには、結局自分が頑張らないといけないんだというしんどさや孤独感や寂しさを感じ、なんだか返り討ちにあった気分になってしまいました。
そのカウンセラーさんとのカウンセリングは中断したのですが、カウンセリングにやや不信感を抱いており、カウンセリングというものがどういうものかよく分からなくなったのでお手数おかけしますが教えて頂きたいです。
平気を装いつつビクビクしながら生きてきた、大変なご苦労だったと思います。あなたのガマンも相当なものでしょう。肩とか背中、腰とかのコリも相当なものではないでしょうか。ヨガなどで、身体のケアはなさってくださいね。
あなたのおっしゃるようにおそらく愛着の問題を抱えていらっしゃるのでしょう。とすれば、親との問題になります。
愛着の問題を解消していくにはカウンセリングが一番です。受容と積極的な共感を元にした傾聴カウンセリングがよいでしょう。
あなたの通っていらしたカウンセラーはカウンセリングの「王道」の話しをされたのでしょう。カウンセラーの言っていることは間違いではありません。真の解決策は、あなたのこころの深淵から泉のようになってわき出してくるものだからです。
その泉、源流に到達するまでの行程を一緒にあるくのがカウンセラーです。カウンセラーはその源流への道筋を知っているはずです。知っているけれど、率先して歩くことはなく、あなたを先に行かせて、自分は後から付いていきます。それがあなたの主体性を育てます。
愛着の問題を持った人は主体性にも不備があることが多いので、カウンセリングの効果は大いにあるのです。そうやって人間性に対しても強さを獲得していきながら進めていくのがカウンセリングです。
こういう手法ですから失敗もするでしょう。致命的な傷を負いそうなときだけ、そっと控え目に耳うちするでしょう。
「そこはちょっと…」
そうやって源流へさかのぼる道を着実に歩んでいきます。何年もの時間はかかりますが、着実に進むことができます。着実に進めれば後戻りすることはありません。
あなたとしては即決の回答がほしいのは分かります。みなさん相談にくる人は苦しいですからね。しかし即決の回答というものは人生においては存在しないのです。ほどよいところが分かるようになる。これが答えですが、そこまで到達するには即決で進むことはできないのです。
その即決を焦る気持ちを認めつつ、カウンセリングによる源流へさかのぼる時間のかかる道との間のギャップを埋めることも、カウンセリングの役目です。そうやってギャップが埋まれば、たとえ停滞しているように見えても、そのカウンセリングに不安を抱くことはなくなっていくでしょう。
中断されたカウンセリングを復活させるか、また違うカウンセラーを探すかはあなたのこころに従って決めればいいでしょう。それもまた、主体性ということですね☺
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