人と顔見知りになり、少し親しくなってくると、心無い表情や言葉に傷つけられます。
親しくなって相手がペルソナを少し取る→そこから相手の本音(不満)が洩れてくる感じがするのですが、これはシャドウでしょうか。
くだらないことなのですが、地方の知人が、イベントとかコンサート関東は必ずやるからいいよね(怒)みたいな、
自分で選んだわけではないけど、たまたまその知人からしたらズルい、いっぱい行けばいいのになんで行かないの?(怒)、人混み苦‥そんなのたいした問題じゃないよね(怒)みたいな。
親しくなって急に邪険に扱われると、なんかがっかりしますよね。ペルソナとシャドーの話からは離れますが、あなたは友だちを選んだほうがいいかもしれませんよ☺
ペルソナは【他人と交流するときに現れるもの】です。ですから、例にあげていただいたペルソナは
他人には「いい人」を演じる
このペルソナをあなたの友人は無意識でやっているのです。
一方、シャドーはペルソナとは反対の概念であり、ペルソナを演じるときは必ずシャドーが生じています。そしてペルソナは表面(社会生活)に出ていますが、シャドーは抑圧されて表面に出てくることはありません。上のペルソナのシャドーは
他人をねたむ気持ち
こんなものかもしれません。これは一例ですので、人によってシャドーは違います。この無意識的行動が抑圧されているのです。
シャドーは抑圧されているので日常の会話の中に登場してくることはありません。日常は常にペルソナで社会生活を送っている。つまり「いい人」でやっているわけです。
しかし、ペルソナを演じているときにこころが葛藤にさらされるとシャドーの影が立ち上ってきます。不安や怒りやねたみが顔を出してきます。
たとえば例でいうと、大ファンの歌手のチケットを取れなかった場合など、チケットが取れた友人に対してのうらやましさがあふれてきた場合、怒りのシャドーが表面化することもあります。「お前はいいな!」とねたみや嫉妬が顔をもたげてすねたりするわけです。
こういう経験は誰でもあるでしょう。つまりペルソナとシャドーは誰でも経験していることなのです。葛藤状態に放り込まれると、人は誰でもペルソナからシャドーに変化するのですね。ユング心理学についてはまたお話しましょう。