いつもありがとうございます。また変なネタなのですが結構、自分事なテーマで高間先生にお聞きしたく失礼します。
先日とある海外の恋愛系のリアリティーショーを観ました。実在のカップルが何組か参加して、一旦今のカップル関係をリセットして、他の人達とデートしたり試験的な同棲生活をして、最終的に元鞘の人と結婚するか別の人と結婚(前提とした付き合い)するのか、はたまた一人になるかを数ヶ月かけて選択するという内容です。
そこで考え方や態度で不評を買った参加者が居たのですがその中の2名が自分とよく似てて身につまされました。1人目は「結婚なんて責任を負いたくない。恋愛の楽しい部分だけ享受したい」とチャラチャラと明るく軽妙なので最初こそモテるのですが、すぐにその軽薄さを猛批判されました。
もう1人は「人と争いたくない。そういう場面になると消えたくなる」と、穏やかで受容的な雰囲気があるので、この人も最初は好印象ですぐに新しい相手が見つかるのですが、やがて「向き合わない姿勢」に相手は苛立ち出すという感じでした。
先のチャラチャラした人は「貴方はここに居る資格がない」と糾弾されてましたし、逃げ腰の人も誰かとカップルになる段階の人ではないのかもしれないと観てて思わされました。
私は両方に共感しつつ「この2人はパートナーシップは難しいのだろう…。ということは一人になればいいのか?でももういい年だ(30代40代)。一人で居たからって相手に迷惑はかけないかもしれないけど、自分の成長はあるのかな…一体どうすればいいのだろう…?」と我が事のように考えてます。
例えば他の参加者で癇癪持ちの人がいるのですが、その人は性格が素直なのか指摘されたことを受け止め、涙を流しながらも少しずつ成長していました。そういう所があれば人と一緒に居て傷つけ傷つきながらも良い方向に行けるのだろうなと思いました。
先のチャラチャラな人と逃げ腰の人は悪い面を指摘されても受け止める感じが無く自分のやり方を変えれず、対した相手は無力感で怒りのやり場がないという感じでした。
逃げ腰の人は瞑想は習慣化してるようで、瞑想をした後は相手によってはちゃんと話合いを出来るようでしたが、肝心な所は逃げるので結局あいそをつかされるという感じでした。
結論としてはカウンセリングで自己理解という帰結になりそうですが…上記のような対人関係の問題を持ってる場合、一人で自分と向き合うより、上手く行かなくても人と付き合いながらの方が少しは成長出来るのでしょうか?
面白い質問をありがとうございます。アメリカのリアリティショーは日本でも人気ですね。それもそのはず、ちゃんと脚本がツボを押さえているからです。
ご紹介いただいたものを心理学的に抽象化して説明すると、このショーには3タイプの人間が登場します。
- ➊愛着不全(思春期あるいは成人学童期)
- ➋愛着障害あるいは愛着不全
- ❸普通の成人期
だいたいこういうショーはこの3つタイプを押さえておけば、脚本としては網羅できるでしょう。
そしてストーリーとしては、➊と➋を脱落させて❸に勝ちを持ってくる。これで視聴率爆上がりです。なぜなら世間的には❸の人の圧倒的に多いからです。
「結婚なんて責任を負いたくない。恋愛の楽しい部分だけ享受したい」というチャラい人は、➊の傾向が強いですね。➋の一部の人も、ここに入るでしょう。
「人と争いたくない。そういう場面になると消えたくなる」という回避的な人は、➋の傾向が強いです。
そして「性格が素直なのか指摘されたことを受け止め、涙を流しながらも少しずつ成長してい」る人は、❸の人ですね。あなたも共感されていますね。
よく出来ている典型的なハリウッドストーリーといえるでしょう。安心して見ていられます。映像ではこういうのがウケるのですね。
こうやってみてみると、彼らが今度どうやって成長していけばいいのかは、わたしの記事をひっくり返していただくと、たくさん書いてありますので、サイト内検索してみてください☺
ありがとうございました。何度先生の記事をひっくり返しても「双子のカメレオン(双子自己対象)」というキーワードしか浮かんでこなくて自分の理解力にやれやれです笑 当たらなくも遠からずだといいです。リアリティーショーの結末は以外なものでした。ほとんどのカップルが元鞘で婚約し感動的な結末を迎えましたが、後日談というかその後の一報(映像は無し)は❷の回避型の人と❸だろう安定型のカップル以外は全て破局していました。
PS:ローカルラジオ後半30分何とか聴けました。ずっと聴いていたいと思う密やかなにのに誰にでも届くような不思議で素敵な対談でした。