自分が愛着不全で両親も愛着不全の場合、途中から愛着障害になるのでしょうか。例えば、祖父母から虐待ではなく暴力や暴言など受けた場合など。
また愛着不全の場合どのような治療をしていくのでしょうか。
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ソレア心理カウンセリングセンター 公開状態を変更しました 2023年2月14日
愛着不全が途中から愛着障害に変わることがあるのかということですが、原則的には、そういうことはありません。ただ次のような例外的ケースもあります。
- 基本的信頼感は作れていたけれど、幼児期以降、親との情緒交流が極端に制限されて親の心理的な対応がおかしくなった。
つまり愛着はあるのだが虐待されているというケースです。
祖父母からの暴言・暴力なども、それを親が止めないこと自体に問題があります。親の情緒交流が制限されている状態とも取れます。つまり子どもを守れないのですね。親と祖父母との関係も詳細に見ていく必要があります。
こういった場合、親と自分との関係を中心にしながら、その周辺の家系との関係も整理して、自分の感情がどうなっているのかを理解していきます。
愛着不全の場合は親への期待を下げていくことがメインになります。物理的には距離を取るなどの方法を模索しながら、期待を下げていきます。そのためには自分の感情の動きを整理していくことです。そして長い旅を経てあきらめの感情に出会えます。
しかしいつかそこへ到達できるといいですね。カウンセリングはその道を示しながら進みます。カウンセラーがその同伴者です。
よく「赦し(ゆるし)なさい」といいますが、赦しはあきらめの地平線の向こうにあります。そこへは到達してもいいししなくてもいいでしょう。
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ソレア心理カウンセリングセンター ベストアンサーを選択しました 2023年2月14日