先生のクライアントです。いつも心理相談ありがとうございます。20代の娘のことで相談します。娘は今、思春期心性で暴言暴力が続き、更に日常的に親と会わないよう、昼夜逆転の生活をしています。今、娘と接点がほとんどありません。母子葛藤も止まってしまっています。私の夫は「こうなることは6年前から予測していた、何故なら私の、娘に対する態度が良くなかったからだ」と私に言います。
そこで質問です。夫は私(愛着障害)に、私が娘に過去にしてきた酷い事を全て振り返り、娘に謝るべじきだと言います。娘が動けないのは、過去のつまずきのせいだと言ってきます。夫はいつも日記を付けているので、過去の出来事をいつでも振り返ることが出来るます。そして過去の事を隠さず全てカウンセラーにも話すべきだと言います。そうしないと折角のカウンセリングも表面的なものになって、真実に辿り着いていけないと夫は感じるそうです。
やはり私の、行動の過去の振返りは大事ですよね。娘の事との、見たくない過去の事なので二重に苦しいです。私が過去を見る事が出来ると、娘に対して、「辛い思いをさせた」と受容・共感が深まるのですよね。本当に過去を見るのは苦しいです。もう、子育てはやり直せないし...。
娘さんはいま思春期まっただ中にいるのですね。反乱もいたしかたないですね。
子どもは養育者の、多くの場合は母親ですが、その生き方(人生観)を引き継いで大きくなっていきます。それが愛着が存在しているということです。
そのため親の人生観が厳しければ、子どもは引き継いだ人生観の苦しさによって、10代に入ると親への反抗が激しくなります。
愛着障害の人ならば当然厳しい人生観を生きてきたわけです。その生き方は子どもへダイレクトに引き継がれます。ですから、子どもの思春期の反抗は大きくなります。
子どもの反抗を鎮めることはできません。それは子どもが乗り越えていく壁です。反抗しないと子どもは親から受け継いだ人生観・倫理規範を乗り越えることができません。
このときあなたにできることは、あなたが自分の過去を整理することです。厳しかった人生観を振り返って整理していくことです。
お子さんの子育てを振り返るのもこともいいですが、その前にあなたの人生がまだ振り返り途中であるから、そちらを優先させましょう。愛着障害のカウンセリングが問題なく進んでいるようなら、いまの子育て問題に集中しましょう。過去の子育てを振り返る必要はありません。過去に逃げずにいまの問題として、カウンセラーと一緒に取り組んでいかれるといいでしょう。
■過去は変えられない。過去から開放されよう。
これは一般的にいえることですが、カウンセリングを使いながら、あなたが過去から解放されるように進めていきましょう。過去は変えられません。しかしそこから解放されることはできます。過去が過去になっていけば、あなたはそこから解放されるでしょう。
いまは子どもとの関係が浮上して自分のことなどではないかもしれません。それは愛着がある証です。子どもを思いつつ、自分のことも進めていきましょう。
■思春期の子どもの反抗に対して親ができること
しかし激しい反抗は親にとっては悩むところです。積極的に働きかけてそれを鎮めることはできませんが、それでも親ができることはあります。親が愛着障害でも、そうでなくても、思春期の子どもへの対応は同じです。
- 子どもとぶつからない。受け止める。
子どもが向く方向と同じ方向を向いて同意していることです。キーワードは「そうだね」です。「でも…」は封印しましょう。 - 子どもから逃げない
子どもの反撃から逃げないことです。お子さんに脳機能の問題がない場合は、愛着ゆえに起きている反撃ですので、そのままで大丈夫です。正面から引き受けてください。それによって子どもの反乱も納まって、より強固な愛着が築かれるでしょう。
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