焦りの止め方の質問箱興味深く読ませていただきました。焦りについては生涯を通じて考えてるので気になりました。
自分は焦りがないと動かないし焦りがあるほど生産的になれます。そして焦りがなりを潜めると最低限のこともやらなくなります。
寝食の動物的なことはやりますが社会生活や清潔観念などかなり低下します。なので焦りが遠のくと心は静かになるけど、どうしたもんか…となります。
焦りがあると一見とても精力的なのですが実際は極所スコールみたいなもので、雨雲がひけば恵みも無くなります。
不安や焦りがあるから動けるとは、本当によく聞くことだし、人生はそれを飼い慣らす訓練みたいなものなのでしょうか。
お返事としてその訓練に瞑想を挙げられてましたね。自分はその瞑想も焦りをエンジンにやるので魔境?はよくあるし、なんなら魔境を求めてやってしまうし、それでいいと思ってるフシがあります。マインドフルネスの静寂とは真逆の、高揚を常に求めてる感じですね。
そう言えばサイト記事の催眠などで神様を見ることを一笑してる文、とても好きです。ですよね(笑)
■刺激求める人をフィロバットといいます
質問者さんは「刺激を求める」人なのかもしれませんね。バリントは彼の著書「スリルと退行」で刺激を求めて生きる人を描いています。そんな人をフィロバットといいます。刺激がないと動けないのです。現代人は特にフィロバット傾向があるのでしょう。
ちなみに「スリルと退行」は絶版になっており、薄い本ですが中古市場では1万円以上します。図書館にもなさそうですが、もし見つけたらコピーするのもいいでしょう。
■病的に刺激を求めること
自分は焦りがないと動かないし焦りがあるほど生産的になれます。
これを病的とも捉えることができますが、現代人の特徴とも捉えることができます。そのどちらかはよくわかりませんが、あなたがそのことで悩んでいらっしゃるのでしたら一度相談されることもアリなのかなと思います。
- 子どもの頃から刺激に対して反応が激しかったりしましたか?
- かんしゃくなど激しかったですか?
- 学校の授業の場で問題はなかったですか?
- 友だちとぶつかることは多かったですか?
- しゃべりすぎることはありませんか?
上のようなことが子どもの頃からあったのでしたら、社会化する前の話ですので現代人の特徴とする以前に、何かしらのご苦労があるのかもしれません。
■瞑想で刺激に囚われないようにする
上のようなことは該当しないし、追い詰められないと宿題も試験勉強もしないというだけなら、それは普通のことなので、現代人の特性の1つなのでしょう。そうであるなら瞑想を続けてください。
魔境に囚われるのは雑念ですので悪くはないですが、魔境を思ったとき「今」に戻ってくださいね☺
■生産性というよりやる気の問題か?
質問者さんは焦りを使って仕事の生産性を高めようとしていますが、それだとミスも多かったりストレスも過剰にかかると思います。生産性とは別のほうへ行ってしまう可能性もあります。
問題はやる気をどうやって出すかということではないでしょうか。
やる気を出すには焦りを使うよりも良い方法があります。それは…
- 見通しをもつこと
いまからやろうとしていることに、見通しを持つことです。木を見るのではなく森を見るのです。未来への展望が見えればやる気も出てきます。スモールステップで、とはよく言われることですが、このスモールステップも、展望がなければ「木をみているだけ」になってしまって、すぐやる気を失うでしょう。
見通し(将来への展望)はあなたの未来を切り開きます。
■やる気を出そうとしないこと
やる気の話で補足しておきます。やる気を出そうとしても、やる気は出てこないというやっかいな性質があります。これはやる気は感情に近いものだからでしょう。感情はそれを抑えようとすると反発しますから、やる気も出そうとするとやる気を失います。
そこで見通しをもつという別の視点からのお話をしました。それ以外にも、もう1つ紹介しておきます。
- 考えないこと
ムダに考えることを止めることです。不安が強い人は不安に巻き込まれ、色々な心配事でこころを悩ませます。やろうとしていることを考えないことです。考えないと体が動くことに気がつくでしょう。余計な構え、「やんなきゃ」というこだわりが取れて、そのことに取り組んでいる自分を発見するでしょう。