はじめまして。noteからこちらに辿り着きました。あの人は精神年齢が高いとか低いとか、感覚的なものだと思ってたのですが、精神年齢というのは臨床心理の世界にちゃんと認識されてることに驚きました。そしてカウンセリングでは精神年齢を上げて現実対処できるようにするという理解でいいでしょうか。間違ってたらすみません。
そこでカウンセリングで精神年齢が上がるのは、わかったのですが、いったいそこでは何が起こってるのでしょうか?またカウンセリングじゃない場所でも人は成長すると思うのですか、そこでもいったいどんなことが人を成長させるているのでしょうか?
人間を精神的に成長させるために最重要なものは、
- ①基本的信頼感
- ②アイデンティティ
この2つでしょう。この2つは日常生活の中で人と関わる中で達成していけます。なぜなら、これらは「社会的な」ものだからです。ですからひきこもってYouTubeをたくさん見て、耳年増になっていても達成は難しいのです。外へ出ていくしか方法はありません。
かといって、ひきこもっている人が急に外へ視線をシフトできるかというと、そんなに簡単なことではありません。そのためにカウンセリングがあると言ってもいいかもしれませんね。
つまり、これら2つのことを達成するための援助をするのがカウンセリングです。
さてこれらの2つのことは、エリクソンの心理社会的発達理論で仮定されているものです。①基本的信頼感は、幼児期に達成される発達課題で、②アイデンティティは、思春期に達成される発達課題です。そしてこれらはその理論のタイトルからあるようにどちらも、「社会的」なものと仮定されています。
基本的信頼感で世界に対しての構えを理解し、アイデンティティを確立して大人の世界に対して「個人」として生きる構えを実践していく。この2つを通して精神年齢がだんだんと上がっていくのです。
これらのことは、カウンセリングだけで達成できるものではありません。あくまでも、社会の中で達成していくものです。カウンセリングはそのお手伝いをしているだけです。
■家庭
精神的に健康な人は、これらを苦労せずに達成していきます。その理由は、その人が生活している最小単位の社会、つまり「家庭」ですね、家庭という社会が安全だからです。これがあることによって、もっと広い社会で自分のことを表現することが可能になります。
家庭環境が悪い人は、そのことを十分に理解することです。彼らにとっては、そこから離脱(まれに修復)するためには多大な労力が必要です。しかし、それはいつか通過していくもの。カウンセリングなどで、自分の様々な感情を理解していくことを進めていくと良いでしょう。
修復は難しくとも、たとえそれが離脱へ向かうことになっても、それでOKです。深い霧も晴れていくでしょう。