高間先生、スタンドFMや質問箱をありがとうございます。いつも楽しみにしています。
私は病院に入院をしている時の教授回診がとても苦手です。回診が自分の番になると医師と目を合わせられなかったり、動悸がしたり、体が自分のものではないような感覚になります。
なぜそうなってしまうのか自分でも分からず、とても不思議だったのですが、先日思い出したことがありました。
私は学生の時に酷い痴漢の被害に遭いました。(ただ記憶は断片的にしか覚えていないです。)
その後も男性恐怖症になったわけでも満員電車に乗れなくなったわけでもなく、平常通り過ごしていたのですが、教授回診時の医師がぞろぞろと入ってくる、逃げられないという状況が痴漢のトラウマのトリガーになってしまっているのではと、ふと思ったのです。
教授回診の時には痴漢された時のこと自体は思い出さないのですが、トラウマの内容を思い出さないフラッシュバックはありえるのでしょうか。
また、回診の時のような状態になってしまった時の自分で出来る対処法などがありましたら、お教えいただけると嬉しいです。
回診のとき、目が合わせられず、動悸がして、体が自分のものではなくなるというのは、解離の初期症状のように思います。
このことを主治医に話すといいですよ。おそらく痴漢を受けたときのことがPTSDとなっている可能性はあります。教授回診という男性が多い集団行動によって、そのときの恐怖を「ぼんやりと」再体験しているのかもしれません。フラッシュバックは「ありありと」再体験することですが、あなたの場合は、フラッシュバックの手前のような状況かもしれません。そこをよく理解してくれる先生なら、なんとか回診の方法を変えてくれるかもしれません。
■サイコロジカル・ファースト・エイド
もしこのような「自分でない」状況になってしまったら、応急処置として、こころを現実へ引き戻す必要があります。水などを飲んでみるというのもいいかもしれません。また、安心できるもの(ぬいぐるみとか衣服とか)を持っているとか。
サイコロジカルファーストエイドという手法があります。トラウマ事象になってしまいそうなときに応急で取るべき方法です。ソレアのサイトにもございますので、参考になさってください。

