こんにちは。質問箱再開とても嬉しいです。以前ご回答頂いた者です。その節はありがとうございました!最近のラジオや質問箱にカウンセリングに通う中での疑問への回答をとても参考にさせて頂いています。 とくに3月16日の質問箱のご回答「カウンセラーのひと言で、あるいはカウンセラーのフィードバックで、カウンセラーとの関係に激震が走るいうことは珍しくはありません。しかしそれは、クライエントの方とすれば、死活問題だと思います。それも織り込み済みでカウンセリングは進んでいくのです。」について数点おたずねしたいです。
①カウンセラーはクライエントか感じた激震に気づく?
②カウンセラー側もクライエントの言動に激震が走ることはある?
③愛着スタイルごとの激震が起きた時のよくある反応と気をつけた方がいいこと、適切な対応や経緯は?
④カウンセリング以外での関係での激震も同じく起こってくるのか?その際の愛着スタイルごとのよくある経緯と気をつけるべきことは?
以上になります。どうぞよろしくお願いいたします。
質問にお答えします。
①についてはyesです。クライエントの表情や呼吸や会話量の減少などに気づかないカウンセラーはいません。クライエントに生じた激震の後にやってくる感情の津波ににカウンセラーは備えます。
②については、あまりないかもしれません。なぜならカウンセラーはクライエントのすべての表現に対して、肯定的な態度で居続けようとするように訓練を受けているからです。しかしカウンセラーにも人によって色んな個所に限界があります。ですから、カウンセラーの、ある個所の限界に触れたとすれば、カウンセラーにも激震が走るかもしれません。その限界をカウンセラー本人が理解できれば、カウンセラー自身の限界突破のチャンスでもあるのでしょう。
③かなり専門的なお話になりますが、ざっとお答えしておきましょう。
安定型の愛着スタイルのクライエントの場合、動揺を表情に出さないことが多いかもしれません。カウンセラーはクライエントの語りや細かな雰囲気に気を付けて傾聴を続けましょう。これには対面カウンセリングが一番ですね。激震については傾聴していること、これが対応になります。
不安型の愛着スタイルのクライエントの場合、怒りが表面化しやすいです。そしてその怒りをカウンセラーへ投げてきます。投影性同一視という行動ですね。その場合、その行動を否定せずに受容し続けましょう。安定型よりももっと深く受容していくことが必要とされるでしょう。
回避型の愛着スタイルの場合、回復前は激震は起きません。なぜならクライエントはカウンセラーの要望を読み取り、それに合わせてくるからです。PTSDによるフラッシュバックは頻発しますが、それはカウンセラーとクライエントの関係性による激震ではありません。激震はありませんが、PTSDへの対応はしっかりと行いましょう。これに対しては研修などで研鑽を積む必要があります。また、ある程度回復すると激震が起きる可能性があります。その場合は、安定型の人への対応に準じてください。
④この質問の意味がよくわかりませんでした。カウンセラーとクライエントの関係は、カウンセリングの中だけの関係なので、カウンセリング外には関係が生じないと思うのですが、カウンセリング以外で会ったりすることがあるのでしょうか。そのような関係を持つ精神科医もいますが、それは高度な関係性になり、教科書的には避けたほうがいいと思います。
カウンセリングを離れても、人との関わりの中では余計なひと言などを言いがちですね。人間の発達段階によっても違ってきますが、一般的には、できるだけ助言などの余計なひと言は謹んでいたほうがいいように思います。
早速のご回答ありがとうございます!まず、分かりづらい質問文を失礼致しました。④のカウンセリング以外での関係とは恋人や伴侶などの身近な人間関係での激震についてお聞きしようとしてました。そして激震後の対応については「相談者側」がすべき対応を念頭におたずねしてました。投稿後に質問文を読み返したら治療者としての対応を聞いたような文で訂正せずに失礼しました。しかし詳細なご説明、相談者としても十二分に参考になります。よく読み咀嚼したいです。特に回避型には激震はなくフラッシュバックとのことは想像もできてませんでした。グレーゾーンはどうなるんだろう?とまたキリがなくなってしまうので御礼で締めさせて頂きます。ご回答重ねましてありがとうごさいました。