トラウマがない(あるいは思い出せない)愛着障害もいますか?またトラウマのある(という自己認識の)愛着不全もいますか?(愛着障害グレーゾーンではなく)
トラウマというのはトラウマが無い状態との比較がないと認識できないと思ったので。
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ソレア心理カウンセリングセンター 公開状態を変更しました 2024年6月30日
トラウマとは何かをまず考えてみましょう。トラウマという言葉はよく使われますが、精神医学的に使うならば、下記のような病態のところで使われる言葉です。
- Post Traumatic Stress Disorder(心的外傷後ストレス障害)
つまり心的外傷関連の症状で使われる言葉ですね。
そして愛着障害は、心的外傷関連の症状の一つとして分類されています。
つまり愛着障害は「PTSDがある」状態です。しかしこのPTSD(トラウマ)は、人のこころの表層に現れている場合と、こころの底に眠っている場合があります。後者の場合は、PTSD(トラウマ)だと感じていません。しかし、「それは確実にある」のです。
それを感じないことで、日常生活をなんとか送ることができているのです。忘却という作用は、動物のもつ機能のすぐれたところでしょう。
ですから、PTSDという視点でみると、愛着障害や愛着不全の違いがはっきりとするでしょう。
- 愛着障害の人は、理論上は、PTSD(トラウマ)があります。
- 愛着不全の人は、愛着不全はPTSDではないので、PTSD(トラウマ)はありません。それはないけれど、機能不全な家族の影響で、生きづらさを抱えてはいます。
しかし現場では、これらをはっきりと分けられるかどうか難しい局面にも遭遇します。それが愛着障害グレーゾーンと愛着不全の切り分けの難しさになっています。
ソレア心理カウンセリングセンター ベストアンサーを選択しました 2024年6月30日