お忙しい中、質問箱とstand.FM本当にありがとうございます。先日のFMラジオも楽しく拝聴しました。冬のご出演も今から待ち遠しいです。
さて、7/10(水)のstand.FMについて質問です。お便り主様の主訴は「自分が話したい気持ちが強いため人の話を聴けない」で、高間先生も「わかって欲しいという気持ちがあるから」と答えられてて、ということは「愛着がある」方、或いは「かりそめの思春期」の愛着障害の方だろうか?と想像しながらお聞きしてたのですが、後半、高間先生が文章から感じる〝内省〟具合から4.50代と推察されてて、日々学ばせて頂いてる心理発達の理解が追いつきませんでした。
発達障害ではない、かつ「わかって欲しいという気持ち」から愛着があり、カウンセリングは10年スパンということは、愛着不全だと想像させて頂いてのですが、文章から壮年期が仮定できるぐらいの内省があるというのが、思春期心性の愛着不全像とうまく結びつきませんでした。
また、愛着の問題がある不安定型愛着スタイルの内省と、安定型愛着スタイルの内省の違いは、どのようなものでしょうか?
また心理職は文章からだいたいの年齢がわかるものでしょうか?ちなみに一概には言えないと承知の上でお聞きしたいのですが、老年期60代以降の書く文章とはどんなものでしょうか?(自分の母親の精神年齢がずっと気になっておりまして)
年代によって、その人が吐く言葉についてですが、そういう論文はなかなか見つけにくいですね。わたしも読んだことがないので、日々の臨床から学ばせてもらっている状態です。
これらを考えるには、それぞれの年代の定型発達している人がどんな言葉を発しているのかを理解することが中心になってきます。それにはエリクソンの心理発達段階である、思春期、成人期I期、II期の発達課題を中心に考えていく必要があるでしょう。
これらの年代の人々が、どのように内省するのかを見て行くのです。それが分かれば、そこから外れている言動をする人は、何故なのか?という理解にも進んでいけます。つまり見立てが出来上がってきます。
このへんの話は心理職でないと追い付かないと思いますので、このへんで止めておきましょう。
一つのヒントを差し上げましたので、それを頼りに色々とお考えになってください。
この話は、またどこかで、ラジオなどで簡単に触れたりすると思うので、チェックしていてください。
ポイントは、色んな方向から精神年齢というのはアセスメントできるということです。そういうことを間断なく理解していくことが心理職の毎日の勉強につながる。この努力が課せられているのが心理職でしょう。
さぁ、今日も一日、頑張ることにしますか笑。