高橋和巳先生の
『精神科医が教える聴く技術』を読んでいます。
カウンセリングを受け始めて間もない頃は
カウンセリングはカウンセラーが
解決策を提示して導いてくれるもの
と思っていたので
『今日も私がほとんど話して終わった』
と拍子抜けしていました。
でもだんだんと自分の気持ちを
好きなように話せることがすごく嬉しく
自分が知らなかった自分と少しずつ
出会っていくようで安心する時間です。
この本を読んで、改めて傾聴のすごさと
高間先生に傾聴してもらえることの
感謝を感じました。
いつもありがとうございます。
わたしのクライエントの方なんですね。感想をありがとうございます。高橋和巳先生の本もお読みとのこと。あの本は聴くことに特化した本です。カウンセラーなら一度は読みたい本ですね。そのうち臨床心理系大学院の教材にもなるでしょう。
聴くのはロジャーズだけじゃないのです。ロジャーズをさらに推し進め、相手に対して積極的に聴く技術まで高める必要があります。ここにはコフートも必要ですね。しかし、積極的に傾聴するばかりではいけません。グっと鎮静的に聴く期間も必要で、どう聴いていくのかは、カウンセリングの進度に合わせて使い分ける必要があるんですね。色々ありますが、葛藤を話しだしたら、グっと積極性を抑える等々。
わたしがあなたに対してどの程度それが出来ているかは分かりませんが、聴いてもらえることが楽しいという状態は、あなたも上手に話せているということです。カウンセラーに聴かせることができる、これは上質な物語が引き出されて行っているということでしょうか。
これをナラティブセラピーと言いますが、聴くことはナラティブに直結していくのです。最近のハヤリでいうと、オープン・ダイアローグです。
自分の物語を話すことが始まれば、自分を羅針盤にしてその(冒険)物語は、ほっておいても進んでいきます。七つの海の大冒険、ルフィーの物語のように。
クライエントもカウンセラーもワクワクしながらその物語に耳を傾けていきます。ここまで持ち上がってくると聴くことも、たいへんなパワーを持っていることに気づくでしょう。話す楽しみを十分に味わってくださいね☺これがカウンセラーの「おもてなし」でしょう。
冒険物語とはこんな物語です▽