スタンドFMからきました。アーカイブもとても勉強になります。またすごく癒されます。ありがとうございます。個人的にはホームページの長文が一番癒されて何度も読み返してます。好きなお話がいくつもあります。時々改訂されてますよね…?(改訂表記外でも)
脱線してしまいました。質問なのですがカウンセリングでどう話すかについてお聞きしたいです。
自分は頭が良くない上に、人の気持ちがわからないのでコミュニケーションがまともに成り立ってないらしいです。らしいというのは自分ではわからないからです。
辛さがありカウンセリングを受けたいのですが、何も考えないまま話すと成り立たないので、レジュメを作っていこうか考えてます。
ですが気持ちとしては何も考えないで話したいです。思考や気持ちを身構えずにに話したいのにプレゼンみたいになるのもなぁと抵抗があります。それに聴いてもらえればそれで充分というか、アドバイスをせっかくもらっても実行できる誠実さを持ち合わせてないので。。でも何事もつまづきやすく問題を乗り越えられないのは、こういう不誠実な性格のせいかもしれないので、今度カウンセリングを受けるならちゃんとしないと意味がないのかなぁとも思ってます。仕事みたいにどうにかこうにか、報連相および意思疎通をこころがける姿勢で受けるべきなのかな、と。
ニッチな質問になってしまいましたが、アドバイスいただけたらとてもありがたいです。どうぞよろしくお願いいたします。
みみずさん、ホームページの記事を何度も読んでいただいているようで嬉しいです。長文の記事は2008年から10年くらい続けたメルマガの内容をシリーズごとにまとめたものです。数か月に渡って書いたものをまとめてるのでかなりの長文になってます。渾身の記事もありますので、そうやってお役に立っているのなら良かったです。
さてカウンセリングでの話し方ですが、カウンセラーとしては歓迎するのは、レジメやメモなどを見ないで話していただくということです。
相談者の方ではメモを見ながら話される方もいます。別にお止めすることはありませんが、メモは作ってもいいですが、カウンセリングの場に来たら、それを見ないで話していただくといいです。
それはなぜいいのかというと、相談者の方が、話す内容を、どんなふうに組織化しながら話しているのかということも、見立ての中では重要な項目だからです。
たとえば「ADHDと診断されている」という相談者が来られたとします。食べ物の話をしていたのにそれが皿の話になっていったとします。これはADHDからくる転導性なのか?と疑うところですが、この人がそれに気づいて、また食べ物の話に戻してきたとき、ADHDという診断は疑ったほうがいいのかもしれません。ADHDと見えるけれど違うのかもしれない。それではこの人の見立ては別のところにあるのかもしれない。相手に自由に話してもらうことで、そうやって一つ一つつぶしていくことができるのです。(だから傾聴が大切なのです。)
メモなしで話していただくと、カウンセラー側でこのような判断・検討ができるのです。これは一例ですが、他にレジメなしで話していただくことで、相談者が気づきやすくなることもあります。止められることなく自由に話していると、自分の深い部分に潜っていきやすくなるということです。カウンセラーによる助言より相談者の方の気づきのほうが一刻値千金です。
他に色々利点はあるのですが、この後は企業秘密としておきます☺
結論は、
- カウンセリングの場ではプレゼンをしないでください。
- メモやレジメを作ってもいいが、カウンセリングの場では忘れてください。
- 何も考えないで話し始めるのことが、カウンセリングを成功させるコツです。