今からカウンセリングだから1時間スペース貸してねと言いながら、ウイスキーを持って部屋に行き、1時間後出てきた時はかなり酔っている人がいました。
カウンセリングしても酔ってたら話できないのでは?酔って話しても時間の無駄なんでは?と思いました。飲酒の習慣はない人なのですが、カウンセリングの時は酩酊しています。カウンセラーは、酔っ払いの話にも丁寧な傾聴をするのでしょうか?
飲酒してカウンセリングというのは一般的にはNGとされています。
しかし緊張して話せない人もいます。そういう人は抗不安薬を飲んでカウンセリングに臨まれる人もいます。アルコールと抗不安薬を取るならどちらがいいかというと、まあ抗不安薬でしょう。でもどちらも不安の垣根をとっぱらっているので同じ役目といえば同じです。
面接中に飲むというのは聞いたことはありませんね。何か特別な心理療法なのでしょうか。
カウンセリングの際の不安の垣根が物質(アルコールや薬)で取り払われるというのは、いわば強制解除で安全ではないと思います。話したくないことまで話すかもしれません。そうなると相談者があとから深く落ち込む可能性があります。
ただたまに酔ってカウンセリングに来られる方もいるのは事実です。その件については私は何も問いません。問わずに聴いていると、相談者の方から自発的に自己申告されます。そういう関係性がベターなのだと思います。
そうやって飲酒した状態をどのようにカウンセリング扱っていくか。禁止すれば早いし、そういう構造をカウンセリングに作るのもいいでしょうが、世の中そうそうはうまくいきません。
カウンセリング機関の大半は、飲酒した相談者にはカウンセリングを行わないでしょう。特に病院やクリニックは出入り禁止になる可能性もあります。そこは注意してくださいね。
しかし精神科医の先生によってはカウンセリング後、相談者と飲酒するという方もいます。それも治療の一環でやられているわけです。そういうふうに構造化しているわけです。つまり、カウンセラー側が飲酒についてどのような方針を持っているのかが重要でしょう。飲むのが良い・悪いという問題ではなさそうです。
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